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2020.08.16 07:00  NEWSポストセブン

記者クラブ制度の大きな弊害 大手メディアは変われるのか

 小池都知事による原本提示は、フリーランスの畠山氏が、都知事の会見で多くの人が知りたかったことを尋ねて、有権者に必要な情報がもたらされた好例である。参考までに、6月12日の会見で畠山氏の後に指名されたフジテレビ記者の質問は、「これまでの4年間の都政を一言や四字熟語で表すと?」というものだった。

メディアが権力の監視を担うために

 都知事選から2週間以上経った7月22日、朝日新聞系の書評サイト『好書好日』に朝日新聞都庁キャップのコラムが掲載された。そこで都庁キャップは都知事選前の学歴詐称疑惑を振り返り、「猛省しなければならない事実がある」として、こう記した。

〈この疑惑に関する質問が初めて出たのは、6月12日にあった小池氏の都知事選出馬会見。しかも質問したのはクラブ加盟社の記者ではなく、フリーの記者だった。疑惑にとどまっていたとしても、事実関係の有無を権力者に尋ねる行為を怠った。記者クラブによる権力監視の機能が衰えたと指摘されても致し方ないことだと感じている。そして、それが小池氏圧勝を後押ししたとの批判が出てしかるべきだ〉

 畠山氏の名前を記さず「フリーの記者」とするところに特権意識がうかがえるが、それは措くとして、今後は「猛省」を活かして有権者のための権力チェックに励んでほしい。それができないなら、記者クラブの特権を手放すべきではないか。

 畠山氏らが記者会見のオープン化を求めるようになったのは、民主党政権が誕生した2009年。以降、記者会見のオープン化はなかなか進まなかったが、光明もある。

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