SNS監視は言論統制か
一方で、かねてより秋篠宮さまが言及されている“誤った情報を正す”というご意向については、広報の新体制ができたいまでも、実現が難しいとみられている。
「一時期は『皇室SNS』が設立され、さらに皇室に関するSNSの投稿への監視の目が厳しくなるのではないかという話もありましたが、現状、その見通しは立っていないそうです。秋篠宮さまご自身も、昨年の誕生日会見では、誤った情報への反論に関する基準作りに関しては難易度が高いと、ややトーンダウンされました」(皇室記者)
とはいえ、眞子さんの結婚後も、秋篠宮家の難しい局面は続いている。
「眞子さんの結婚に対してもさることながら、紀子さまが何よりも心配されているのが悠仁さまへの影響です。高校進学や“コピペ作文”をめぐって、悠仁さまご本人に対する意見も少なからず散見されました。もし将来の天皇である悠仁さまに対してよからぬ流れが続いてしまえば、いずれ皇室全体の問題にもなりかねない。紀子さまには、いまのうちにバッシングを食い止めたいという強いお気持ちがあるはずです」(別の宮内庁関係者)
藤原氏の広報室長着任は、紀子さまにとっては願ってもない好機だったかもしれない。しかし、たとえ彼女が着任したとて、紀子さまが想像されるようなSNS戦略が実行されるまでには高い壁がありそうだ。
「秋篠宮ご夫妻の“SNS戦略”には疑問符がつきます。皇室側の発信ならまだしも、国民のSNS投稿に宮内庁が目を光らせることは、言論統制と捉えられかねません。適切な方法を慎重に見極める必要があり、一朝一夕では実現できないでしょう。紀子さまにとっては、誤算だったのではないでしょうか」(前出・別の宮内庁関係者)
それ以前に、紀子さまとキャリア官僚の“相性”の問題もあるかもしれない。
「SNS戦略に限らず、日常の些細なことに関しても紀子さまのご要望の水準は極めて高く、現実との落差に肩を落とされることがしばしばありました。時に厳しく職員を叱責されることもあった。他省庁から出向して宮内庁にきたキャリア官僚のみならず、職員がなかなか定着せず、秋篠宮家は“ご難場”と表現されることもあります。藤原さんは優秀な方ですから、合理的に仕事を進めていくと思いますが、そのことと“相性”とは別問題ですから……」(前出・宮内庁関係者)
広報室の手腕が問われる。
※女性セブン2023年4月20日号