国内

上皇ご夫妻が5月に京都・奈良へ私的旅行 初めて葵祭をご見学、国民と触れ合う時間を取り戻す旅に

美智子さまは献身的に上皇さまを支えられている(2019年11月、東京・調布市。時事通信フォト)

美智子さまは献身的に上皇さまを支えられている(2019年11月、東京・調布市。時事通信フォト)

 爽やかな風が吹き抜ける新緑の京都。5月、この地に約1500年伝わる「葵祭」が、4年ぶりに開催される。葵祭は、賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭だ。見どころは「路頭の儀」。平安貴族の装束を身にまとった500名ほどの行列と、馬36頭、牛4頭が、京都御所の建礼門を出発して北へ向かい、賀茂御祖神社を経て、加茂街道を通って賀茂別雷神社に至る。その様相は、さながら王朝絵巻だといわれている。

 葵祭は皇室との縁が深いという。宮内庁関係者の話。

「かつて葵祭は、天皇の勅命によって執り行われ、宮中祭祀のひとつとも考えられてきました。1965年、昭和天皇が香淳皇后とともに京都御苑内でご覧になられたこともあります。現在でも宮内庁職員が装束の着付けの手伝いをするなど、路頭の儀には皇室周辺が積極的にかかわっています」

 今年は、上皇ご夫妻が現地へ出向かれるという。

「上皇ご夫妻は5月中旬に京都・奈良を私的旅行で訪問されますが、その一環で、初めて葵祭をご覧になるそうです」(前出・宮内庁関係者)

 退位後すぐにコロナ禍となり、上皇ご夫妻は徹底的に外出を控え、おこもり生活を続けられてきた。外部とのかかわりが極端に少なくなるなかで、ご体調にも少なからず変化があったようだ。

「上皇さまは以前に比べ、お話の内容を繰り返しお尋ねになることが増えました。お足元も危ういことがあるそうで、美智子さまが自ら腕を組まれ、つきっきりでサポートをされています。

 美智子さまは、以前にも増して耳が聞こえづらくなり、補聴器が手放せなくなられたそうで、上皇さまとのコミュニケーションに苦慮されていると聞いています。午後になると出る原因不明の微熱、指のこわばりが続いているほか、最近は、歩くと息切れをされてしまうそうです」(前出・宮内庁関係者)

 ただ、最近も国民の前ではお元気そのもののお姿を見せられている。4月24日、お忍びで東京国立近代美術館(東京・千代田区)を訪問された際には、美智子さまが上皇さまの腕を掴まれ、1時間弱をかけて作品を鑑賞。帰り際、車窓から笑顔を見せられる場面もあった。

「お出ましの機会があると、自然と天皇皇后時代のような張り合いが出るのかもしれません。国民の直接の声を励みに感じられる側面もあるでしょう。私的旅行は、コロナ禍で失われた、国民と触れ合う時間を取り戻されるものになるでしょう」(前出・宮内庁関係者)

※女性セブン2023年5月11・18日号

関連記事

トピックス

小島瑠璃子(時事通信フォト)
《亡き夫の“遺産”と向き合う》小島瑠璃子、サウナ事業を継ぎながら歩む「女性社長」「母」としての道…芸能界復帰にも“後ろ向きではない”との証言も
NEWSポストセブン
会見で出場辞退を発表した広陵高校・堀正和校長
《海外でも”いじめスキャンダル”と波紋》広陵高校「説明会で質問なし」に見え隠れする「進路問題」 ”監督の思し召し”が進学先まで左右する強豪校の実態「有力大学の推薦枠は完全な椅子取りゲーム」 
NEWSポストセブン
起訴に関する言及を拒否した大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、ハワイ高級リゾート開発を巡って訴えられる 通訳の次は代理人…サポートするはずの人物による“裏切りの連鎖” 
女性セブン
日本体操協会・新体操部門の強化本部長、村田由香里氏(時事通信フォト)
新体操フェアリージャパンのパワハラ問題 日本体操協会「第三者機関による評価報告」が“非公表”の不可解 スポーツ庁も「一般論として外部への公表をするよう示してきた」と指摘
NEWSポストセブン
スキンヘッドで裸芸を得意とした井手らっきょさん
《僕、今は1人です》熊本移住7年の井手らっきょ(65)、長年連れ添った年上妻との離婚を告白「このまま何かあったら…」就寝時に不安になることも
NEWSポストセブン
暴力問題で甲子園出場を辞退した広陵高校の中井哲之監督と会見を開いた堀正和校長
《広陵高校、暴力問題で甲子園出場辞退》高校野球でのトラブル報告は「年間1000件以上」でも高野連は“あくまで受け身” 処分に消極的な体質が招いた最悪の結果 
女性セブン
代理人・バレロ氏(右)には大谷翔平も信頼を寄せている(時事通信フォト)
大谷翔平が巻き込まれた「豪華ハワイ別荘」訴訟トラブル ビッグビジネスに走る代理人・バレロ氏の“魂胆”と大谷が“絶大なる信頼”を置く理由
週刊ポスト
お仏壇のはせがわ2代目しあわせ少女の
《おててのシワとシワを合わせて、な~む~》当時5歳の少女本人が明かしたCM出演オーディションを受けた意外な理由、思春期には「“仏壇”というあだ名で冷やかされ…」
NEWSポストセブン
広陵野球部・中井哲之監督
【広陵野球部・被害生徒の父親が告発】「その言葉に耐えられず自主退学を決めました」中井監督から投げかけられた“最もショックな言葉” 高校側は「事実であるとは把握しておりません」と回答
週刊ポスト
薬物で何度も刑務所の中に入った田代まさし氏(68)
《志村けんさんのアドバイスも…》覚醒剤で逮捕5回の田代まさし氏、師匠・志村さんの努力によぎった絶望と「薬に近づいた瞬間」
NEWSポストセブン
自宅で亡くなっているのが見つかった中山美穂さん
《ずっと若いママになりたかった》子ども好きだった中山美穂さん、元社長が明かした「反対押し切り意思貫いた結婚と愛息との別れ」
週刊ポスト
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「石破おろし」の裏金議員「入閣リスト」入手!ほか
NEWSポストセブン