騒動を呼んだ雅子さまのドレスのしわ(2013年4月、オランダ。写真/JMPA)
多く人が体に触れる
宮内庁関係者は「洋服の新調そのものが、雅子さまのご体調のよさと、国際親善で活躍されようという入魂の姿勢を物語る」と話す。かつての雅子さまは、お召し物の新調に消極的だったとされている。理由は2つある。
「皇族が公務で着用する洋服は、服飾デザイナーをはじめ、多くのスタッフが携わって制作されます。採寸や仮縫い、試着などたくさんの工程があり、そのたび多くの人が体に触れるなど『パーソナルスペース』に入り込んで作業する。雅子さまにとって、そういった面は大きなご負担だと言われてきました」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまが長らく「宮中祭祀」から足が遠のいていたことと根底は同じだ。国家の安寧や国民の幸せ、世界の平和を願うものだが、かねて雅子さまは宮中祭祀に消極的といわれてきた。
「考えられるのは、宮中祭祀に臨むにあたり、身を清める『潔斎』があることでした。雅子さまは、肌をさらけ出して行う潔斎を、女官の手によって受けることにストレスを感じられていたといいます」(前出・宮内庁関係者)
新しいお召し物を予定通り身につけられるかどうかも不安の種になっていた。
「行事のために服を新調しても、体調が整わず欠席となれば、せっかくの服をお披露目するチャンスが消え、“税金の無駄遣い”といったあらぬ批判に晒されることも考えられます。新調するからには“絶対に出席しなければならない”。そう思えば思うほど、精神的に追い込まれ、体調に影響が出てしまいかねません」(別の宮内庁関係者)
2013年、雅子さまはオランダ国王の即位式への出席のため、オランダを訪問された。式典で雅子さまがお召しになっていたのは、それから10年以上前に仕立てられたローブ・モンタントだった。
「2005年の黒田清子さんの結婚披露宴など、何度もお召しになったものでした。ただ、即位式ではお腹の部分に、横に大きなしわが入っているのが目立ち、“しわしわドレスしかお持ちでないのか”“大事な式典にもかかわらず、ドレスを新調しなかったのか”といった声が噴出しました」(別の皇室記者)