芸能

話題のドラマ『VIVANT』がもたらす新現象 メディアの変化、終了後の異例盛り上がり

最終回に注目が集まる『半沢直樹』

『VIVANT』に主演する堺雅人

 堺雅人主演で話題の夏ドラマ『VIVANT』(TBS系)。大きな盛り上がりを見せる中、さまざまな新現象に注目が集まっている。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが“新たな動き”について解説する。

 * * *
 今夏ネット上で最大の話題作となっている『VIVANT』(TBS系)。序盤は、堺雅人さん、阿部寛さん、二階堂ふみさん、松坂桃李さん、二宮和也さん、役所広司さんら主演級キャストのそろい踏みや、約2か月半にわたるモンゴルロケなどのスケール感をベースにした“アドベンチャードラマ”として話題を集めていました。

 しかし、中盤に入るとスケール感を残しつつも、様相が一変。「誰が味方で誰が敵か」「何が真実で何が嘘なのか」など謎だらけの“考察ドラマ”となり、ネット上には視聴者の考察が飛び交いはじめました。ただ、『VIVANT』の考察は視聴者に留まりません。

 これまで長編ミステリーなどで行われた考察は、視聴者がSNSでつぶやくものがほとんどであり、その他は数人のライターやYouTuberによる考察記事や動画があった程度で、それほど存在感がありませんでした。ところが『VIVANT』では、「スポニチアネックス」「ニッカンスポーツ・コム」「デイリースポーツonline」などのスポーツ新聞系や、「ORICON NEWS」「MANTANWEB」「ENCOUNT」などのエンタメ系のウェブメディアが次々に考察記事をアップしているのです。

 視聴者がSNSに書き込んだ考察をピックアップして記事を書くだけでなく、そこから独自の考察に結びつけようとする記事も少なくありません。なぜこれらのウェブメディアは、考察がハズれてしまうリスクがあるにもかかわらず、積極的に考察記事をアップするようになったのでしょうか。

「放送終了後」が最も盛り上がる背景

『VIVANT』は第1話から第5話の累計無料配信総再生数(TVer、TBS FREE)がTBSドラマ史上最速で2000万回を突破。これ以外でもU-NEXT有料会員の配信再生が全ジャンルにおける週間ランキング1位を記録したほか、X(旧ツイッター)の世界トレンド1位を獲得し続けるなど、ネット上の反響は今年のテレビ番組トップと言っていいでしょう。

関連記事

トピックス

現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
フランクリン・D・ルーズベルト元大統領(写真中央)
【佐藤優氏×片山杜秀氏・知の巨人対談「昭和100年史」】戦後の日米関係を形作った「占領軍による統治」と「安保闘争」を振り返る
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン