「いやいやいや」
国立高校屈指の進学校である筑附高では、秋にもなると高3の生徒の多くは受験勉強で忙しい。文化祭の運営の中心はおのずと高2の悠仁さまの世代になり、当日もさまざまな出し物を回られ、存分に楽しまれた様子だったという。
「体育館の地下にある“ライブ会場”で悠仁さまを見かけました。学内で結成されたバンドが次々に演奏するのですが、悠仁さまが親しくされているメンバーがいるのか、女子生徒だけで組まれたバンドのステージに熱視線を送り、手拍子で応援されていました」(筑附高OB)
皇族としてのお出ましの際は、若くしても落ち着きと威厳のあるポーカーフェイスを崩されない悠仁さまだが、ご友人に囲まれると、自然と穏やかな笑みをたたえ、どこにでもいる高校生そのものだ。
「校舎の前庭に並んだ屋台の近くではお友達とリラックスした様子で会話をされていました。親しい友人からは『ひーくん』と呼ばれていらっしゃるようで、『ひーくんは港区男子だね』と話を振られると『いやいやいや』とわざと困ったようにチャーミングに答えられていたのが印象的でした」(前出・保護者)
“港区男子”というのは、東京・港区で派手な生活を送る「港区女子」をもじった言葉だろう。確かに、悠仁さまがお住まいの赤坂御用地の所在地は「港区」だ。
その前庭にお姿を見せたのが、佳子さまだ。お召しになっていたジャンパースカートは、2021年に姉の小室眞子さんの誕生日に際して公開された写真でも着用されていたもので、プライベートでもお気に入りのようだ。
居合わせた筑附高OBによると、冒頭のように、出店に並ぶ悠仁さまを佳子さまが見つけられたようだ。周囲から目を引く佳子さまの笑顔に、照れくさそうに応える悠仁さま。ほんのわずかな時間だったが、姉弟のプライベートなやり取りが垣間見えた、珍しい出来事だった。
「まさか佳子さまがプライベートでいらっしゃるとは思いませんでした。驚いたのは、秋篠宮ご夫妻とはまったく別々に行動されていたことです。
佳子さまはダンスの発表のステージをご覧になったり、出店で気軽に軽食を買われたりと楽しまれているご様子でしたが、何より、“両親に付き添ってではなく、自分自身で弟の学校生活を見てみたい”という思いがおありだったのでしょう。佳子さまは“弟思い”の面倒見のよい一面をお持ちなのです」(宮内庁関係者)
秋篠宮ご一家総出となった、悠仁さまの文化祭。ただ、それは姉たちが学生の頃には見られなかったことでもある。
「かつて佳子さまが高校時代に文化祭でステージに立たれたときには、紀子さまは会場の最後部で立ち見でしたし、秋篠宮さまは見学すらされていません。佳子さまは、ご自身のときとはずいぶん温度差があると感じられたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
佳子さまは現在、赤坂御用地内にある秋篠宮ご夫妻とは別の邸宅でひとり暮らしをされている。この9月11日に公表された紀子さまのお誕生日に際する文書によれば《佳子は、普段から折にふれてこちらに立ち寄って私たちと一緒に話をしたり、食事をしたりしています》というが、悠仁さまの存在も大きいのだろう。
「女性皇族として結婚後の人生が見通せない不安定な立場の佳子さまは、秋篠宮ご夫妻と心理的な距離があるようです。ただ、それでも悠仁さまは“かわいい弟”に変わりなく、姉として悠仁さまの抱える重圧も充分にご理解されているでしょう。悠仁さまは、ご一家をつなぐ“かすがい”のような存在なのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2023年9月28日号