国内

日赤に就職の愛子さま 女性皇族議論が進まず、“結婚が選べない状況”で仕事に没頭 “普通”に働くため奮闘する日々

明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)

奮闘されている愛子さま(写真は明治神宮を参拝された際。4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)

 4月1日に日本赤十字社に入社された愛子さまが、熱心な仕事ぶりで周囲を驚かせている。当初の想定では勤務は週2、3回程度だったが、実際にはほぼ毎日出勤されており、その合間には公務もこなす“ダブルワーク”状態。なぜこれほどまでに仕事に打ち込むのか。【前後編の後編。前編を読む

 現在、安定的な皇位継承と皇族数の確保の方策として、「女性皇族は結婚後も皇族の身分を保持する」という案が検討されている。

「自民党は間もなく衆参両院の議長に報告する段取りを進めています。各党の意見調整も進んでいる。早ければ今秋の臨時国会で、結論がまとまる可能性もあります」(皇室記者)

 遅々として進まなかった議論が突如進展した背景には、愛子さまのご卒業の影響があったようだ。

「ご卒業後に発表された文書で、愛子さまは結婚の理想の時期については濁されました。とはいえ、すでにお相手が想定されていないとも限りません。実際に、眞子さんは在学中の交際相手と結婚に至りました。愛子さまが結婚によって皇室を離れることになれば、いよいよ取り返しのつかないことになります。その前に方策を定めるのは、政治側に課された最低限のノルマでもありました」(前出・皇室記者)

 ようやく議論が進み始めたとはいえ、結論に至るまでには相当な時間がかかるとみる向きもある。

「結婚相手やその子供の身分はどうなるのか、一家はどこで暮らすのか、生活費はどのように賄うのかなど、細部を詰める必要があります。また、女性皇族が結婚後も皇族の身分であることに反対する政治グループとの議論の決着点も定まっていない状況です。皇室典範改正には、越えるべきハードルはまだ多いのです」(前出・皇室記者)

 ご卒業によって“いつ結婚されてもおかしくない”という状況になったことは議論を進めるきっかけにはなったが、まだ見通しが立たないというのが現実のようだ。

「折に触れて『両陛下をお支えしたい』と口にされている愛子さまは、眞子さんのような“強硬な結婚”はされないでしょう。結論が出るまでは静観されるのではないでしょうか。言い換えれば、お相手の有無にかかわらず、現段階では愛子さまは結婚という選択肢を選ぶことができない状況にあります。ご自身の人生を、ご自身だけでは決めることができない。そこには想像を絶するジレンマがあるでしょう」(宮内庁関係者)

 結婚とは異なり、現状、仕事はそうではない。愛子さまは、福祉関係の仕事に就きたいという思いを抱き日赤での就職を希望して、その夢を叶えられた。

「結婚が制限されている愛子さまにとって、自分の意思のもと打ち込むことができる仕事は生きがいで、かけがえのないものなのかもしれません。愛子さまが取り組まれているのは実務的な内容ですから、頑張ることで結果が出ることもやりがいにつながるのでしょう。

『結婚できないなら』という反骨心が、仕事に没頭させている側面もあるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト