式子内親王。悲恋を詠んだ和歌は百人一首に選ばれている(写真/Aflo)
特別展のテーマは「夢」だった。国立公文書館は次のように記している。
《和歌や物語には、「夢」が神仏のお告げであったり、亡き人からの伝言であったり、不思議な力を持つものとして描かれています。それは当時の信仰・文化の一つであり、これらを読むことによって平安貴族の精神世界に迫ることができます》
愛子さまは担当者の説明を聞き、時に質問をされながら、展示を回られた。細部までご覧になるために、眼鏡を取り出される場面もあったという。
「愛子さまの質問のなかには、深く勉強していないと出てこないような専門的なものもあったといいます。担当者は“造詣が深く鋭い質問もあり、ドキッとした”と明かしていました」(前出・皇室記者)
愛子さまは大学院に進学こそされなかったものの、今後も平安文学や中世の和歌に関する研究をライフワークとして続けられるとみられている。
「愛子さまの将来は、かつてないほど不透明な状況にあります。どのような結論でも受け入れられるでしょうが、ご自身の行く末をご自身で決定できないことが不安であることに変わりはないでしょう。
愛子さまが熱心に研究をされるのは、『源氏物語』をはじめとした先人たちの作品を通して、天皇家の長子であり、女性皇族であるというお立場をご自身で解釈し、理解されようという意図もあるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
※女性セブン2024年5月30日号
