国内

宮内庁の来年度予算概算要求「医療環境の整備等」が約1.5倍に増額 “大腸ビデオスコープ”への予算計上で再燃する紀子さまの胃腸への不安

一時は通常の食事がとれないほどだったという(7月、岐阜市。時事通信フォト)

一時は通常の食事がとれないほどだったという(7月、岐阜市。時事通信フォト)

「体調管理も仕事のうち」とはいうものの、言うは易く、行うは難し。それは皇族方であっても同じだ。紀子さまが悩まされている「胃腸の不調」、さらに女性皇族を取り巻く医療環境を改善すべく、宮内庁がメスを入れているという。

 史上最悪の被害をもたらしたとされる1959年の伊勢湾台風並みの勢力といわれた台風10号。その影響は皇族方にも及び、紀子さまは、9月1日に開催された関東大震災並びに都内戦災遭難者秋季慰霊大法要への出席と、3日に予定されていた源氏物語をテーマにした刺繍展への来場を、相次いで見合わせられた。

「日頃、万全な体調管理に努められ、公務を休まれることはめったにない紀子さまにとって、お休みは今年1月以来のことでした。今回は荒天というやむを得ない事情ではありますが、公務の取りやめから、今年初頭の紀子さまの異変を想起する職員もいました」(宮内庁関係者)

 異変とは、紀子さまの深刻な体調不良のことだ。それが露見したのは、今年1月初旬。昨年末頃から胃腸の不調が続いているとして、一部の宮中祭祀や行事への出席を控えられたのだ。

「紀子さまは精密検査も受けられましたが、症状の原因になるような所見は見られなかったといいます。その後は着実に公務に復帰され、宿泊を伴う公務もこなされていますが、快方へ向かったという話は聞こえてきません。紀子さまのご体調はまだ万全とはいえないという心配の声も聞こえてきます」(前出・宮内庁関係者)

 宮内庁が8月30日、来年度予算の概算要求を公開した。要求総額は187億円で、今年度の予算額から15%ほど減少。全体的に減少傾向のなか、目を引くのが、「医療環境の整備等」として計上された1億4400万円だ。この項目は2019年頃まで多くとも1億円程度で推移してきており、わずか数年で約1.5倍も増額されたことになる。

「『医療環境の整備等』には、歯科ユニットや血液検査装置など体のさまざまな不調や検査に応えうる医療機器のレンタル代が含まれます。特筆すべきは、今年度から以前の10倍ほどの予算が計上されている『大腸ビデオスコープ』です。来年度も引き続き使用を継続するようで、紀子さまの胃腸の不調が続いている証左ではないかといわれています」(前出・宮内庁関係者)

 紀子さまのご体調が心配されるなかでの医療体制の強化に加え、今年5月には、不安を増長させる報道もあった。『週刊現代』(5月11日号)が《宮内庁が「超高額薬」を大量に買っている》と題する記事を掲載したのだ。

「宮内庁が、潰瘍性大腸炎などに使用される『抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブ』という薬を、2023年度だけで1500万円分も購入しているという内容でした。納入先は宮内庁病院で、処方されるのは皇族方や職員たちです。薬の購入時期が紀子さまが体調不良を訴えられた時期と重なるため、不安視する声は後を絶ちませんでした」(皇室記者)

 宮内庁が胃腸に関連した病に対応できるよう予算を計上するのと並行して、秋篠宮家もまた、紀子さまの懸念を解消すべく動いていた。今年4月、皇嗣職侍医、つまり秋篠宮家“お抱えの医師”として、炎症性腸疾患のスペシャリストである清原裕貴医師が着任したのだ。

「清原医師の専門は消化器内科で、潰瘍性大腸炎に関する論文がスイスの医学誌に掲載されたこともあります。侍医は、担当する皇族の持病や症状に合わせて選出されるものですから、清原医師の抜擢は、紀子さまのためとみて間違いないでしょう。

 紀子さまは職員との細やかなコミュニケーションを重視される方。病気に関することとなれば、なおさらです。紀子さまご自身が、丁寧で温厚な人柄だという清原医師を“指名”されたのかもしれません」(前出・皇室記者)

 紀子さまがお出ましや公務を欠席されることは3月以来見られなくなっていたが、一方で、いまだ完治のアナウンスはない。

「検査で所見や病変が見られなかった以上、原因として考えられるのは心因性のストレスなどになります。ましてこの数年、長女の小室眞子さんや次女の佳子さまとの関係性、悠仁さまの進路の問題など、紀子さまの抱えられている悩みの深さは容易に想像できます。治療が長期にわたる可能性もあるのではないでしょうか」(前出・皇室記者)

関連記事

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン