モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
7泊8日のモンゴル滞在から7月13日に帰国された天皇皇后両陛下。18年越しのモンゴルご訪問を成功させた雅子さまの表情は生き生きとしているように見受けられたが、年明け以来の激務で、疲れの色は隠せない。戦後80年にあたる今年、硫黄島、沖縄、広島、そしてモンゴルと、慰霊の旅を続けてこられ、帰国後は、つかの間のご静養の予定が組まれている。
「かつてないほどの公務の連続で、ご体調は“極限”に近かったと思われます。だからこそお休みもしっかりとっていただきたいというのが国民の思い。両陛下はこの夏、短いながら3度にわたってご静養をされる予定です。7月中に栃木県の那須で静養され、その後、8月に静岡県の須崎を経て、再び那須でのご静養が検討されているそうです。
実は、5月の連休中に一度、両陛下にご静養をしていただくというプランもあったのですが、結果的には見送りになりました。この先も8月の全国戦没者追悼式、秋の行幸啓と、雅子さまには重要な公務が待ち受けています。“後半戦”に備え、雅子さまにはゆっくりと体を休めてほしいと考えています」(宮内庁関係者)
そんな雅子さまにとって心強いことに、この夏の3度にわたるご静養には、すべて愛子さまも同行されるそうだ。
「8月は、愛子さまが勤務される日本赤十字社の青少年ボランティア課にとっては繁忙期です。実際、愛子さまは昨年8月下旬のご静養には同行されず、9月になってからようやくご静養に同行されました。
ただ、今年はご静養のタイミングを繁忙期から少し早めることで、愛子さまのお仕事も調整でき、夏季休暇を取得できるそうです。愛子さまも、年明けから国母としての重要な役割を完遂されてきた雅子さまをいたわって差し上げたいとお考えだったのでしょう。
3度のご静養にはすべて同行して、そばにいてあげたいという断固たる思いがおありだったようです。雅子さまにとっても、陛下や愛子さまとゆっくり過ごすことができれば、いいリフレッシュになるのは間違いありません」(前出・宮内庁関係者)
さらに、今回のご静養のスケジュールは、美智子さまへの配慮も行き届いているという。
「上皇ご夫妻も、7月と8月にご静養を予定されていますが、天皇ご一家が先んじることで、『ご一家よりも先に休まれるなんて』といった、美智子さまへの心無い批判を避けることができます。雅子さまと愛子さまはこうした点にまで、配慮を重ねていらっしゃるのです」(前出・宮内庁関係者)
那須は、今年6月に16才で天国へと旅立った愛犬・由莉の思い出が詰まった地でもある。2009年の夏、那須塩原駅到着後に、愛子さまが由莉を両手でしっかりと抱き上げられたお姿も印象的だった。
「その後も由莉はご一家のご静養にお供していますが、重量制限などの事情から、車での移動が基本となりました。普段は新幹線で那須に向かわれるご一家ですが、7月のご静養は、由莉と同じく車で移動されるそうです。車内では愛犬との思い出話に花が咲くのではないでしょうか」(皇室ジャーナリスト)
9月以降も長崎など地方へのお出ましが続く雅子さま。モンゴルからも思いをはせた愛子さまとのつかの間の休息で、ご公務への英気を養われる。
※女性セブン2025年7月31日・8月7日号