国内

《「愛子天皇」に真っ向から“NO”》戦後の皇室が築いた象徴天皇制を否定する参政党が躍進、皇室典範改正の議論は「振り出しに戻りかねない」状況 

那須で静養された愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA) 

那須で静養された愛子さま(2025年7月、栃木県・那須郡。撮影/JMPA)

 SNSで支持者を集め、にわかに勢いを増す新興政党。各所で波紋を呼ぶその主張は、戦後、上皇ご夫妻や天皇皇后両陛下が築いてこられた皇室のあり方を否定するようにさえ映る。混迷の時代を前にしたプリンセス。しかしその胸の内には、どんなときも貫く強い思いがあった。 

 ヒグラシの鳴き声が響く、栃木県・那須御用邸。7月18日、天皇ご一家はご静養のため、同地を訪問された。沖縄の「かりゆし」ウエアをそろって着用し、豊かな緑が広がる邸内を散策されたご一家。愛子さまは「この大自然のなかで、ゆっくりと過ごすことができればと思っております」と、やわらかな笑みをこぼされた。しかし、同時期に行われた国政選挙を舞台に、そんな愛子さまの笑顔を曇らせるような大問題が持ち上がっていた──。 

 帰京前日の7月22日には、お忍びで「那須どうぶつ王国」にも足を運ばれたご一家。 

「この日の愛子さまは、珍しいポニーテールスタイル。真っ白なリボンで髪をまとめられていて、普段のご公務では見られないリラックスした装いでした。『那須どうぶつ王国』は、ご一家が那須で静養される際は毎回のように足を運ばれる“お気に入りスポット”です。 

 看板コーナーである『バードショー』も鑑賞され、タカやワシなどの巨大な猛禽類や、色とりどりの南国の鳥たちが飛び交う様子を、時折会話を交わされながら楽しそうにご覧になっていました。動物好きのご一家にとっては、癒しのひとときとなったことでしょう。ご静養を終えて、皇居にお戻りになった雅子さまの表情はいきいきとしていて、リフレッシュされたことがうかがえました」(宮内庁関係者) 

 ご一家が那須で過ごされていた7月20日は、参院選の投開票日。自民・公明両党は過半数割れの歴史的大敗となり、石破茂首相の進退も問われる事態になっている。そんな今回の選挙で最大の勝利政党とされるのが、2020年に結党された「参政党」だ。 

「非改選の1議席に加え、新たに14人が当選し、大躍進を遂げました。選挙戦では得意のSNSを駆使。投票日前日に東京・芝公園で行われた最終演説には約2万人の支持者が集結し、YouTubeのライブ配信は6万人以上が視聴するなど熱気を放ちました」(政治部記者) 

 社会現象といえるほどの旋風を起こした参政党。一方、選挙戦の最中からその“過激な”主張は物議を醸していた。 

「『日本人ファースト』というスローガンを掲げ、外国人の権利を制限せよと訴えた。これには“排外主義だ”と批判する声もあがりました」(前出・政治部記者) 

 今回の選挙結果は、海外メディアでも大きく取り上げられた。 

「イギリスのBBCは参政党を“極右”と表現。さらにロイター通信は“日本の政治的混乱の前兆となる可能性がある”と一歩踏み込んで報じました。 

 また、参政党の躍進を、欧州の極右政党の台頭に通じるものがあると指摘する向きもあります。欧州で極右とされる政党は『伝統的家族観』を重視するほか、移民に対する排外的な主張も目立ちます。そうした政党の台頭により、欧州は目下分断の危機にさらされており、日本も同じような道をたどるのではと懸念する声があがっているのです」(国際部記者) 

関連記事

トピックス

現地取材でわかった容疑者の素顔とは──(勤務先ホームページ/共同通信)
【伊万里市強盗殺人事件】同僚が証言するダム・ズイ・カン容疑者の素顔「無口でかなり大人しく、勤務態度はマジメ」「勤務外では釣りや家庭菜園の活動も」
NEWSポストセブン
中村七之助の熱愛が発覚
《元人気芸妓とゴールイン》中村七之助、“結婚しない”宣言のルーツに「ケンカで肋骨にヒビ」「1日に何度もキス」全力で愛し合う両親の姿
NEWSポストセブン
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《巨人V9の真実》400勝投手・金田正一氏が語っていた「長嶋茂雄のすごいところ」 国鉄から移籍当初は「体の硬さ」に驚くも、トレーニングもケアも「やり始めたら半端じゃない」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
《まさかの“続投”表明》田久保眞紀市長の実母が語った娘の“正義感”「中国人のペンションに単身乗り込んでいって…」
NEWSポストセブン
大谷が購入したハワイの別荘の広告が消えた(共同通信)
【スクープ】大谷翔平「25億円ハワイ別荘」HPから本人が消えた! 今年夏完成予定の工期は大幅な遅れ…今年1月には「真美子さん写真流出騒動」も
NEWSポストセブン
フランクリン・D・ルーズベルト元大統領(写真中央)
【佐藤優氏×片山杜秀氏・知の巨人対談「昭和100年史」】戦後の日米関係を形作った「占領軍による統治」と「安保闘争」を振り返る
NEWSポストセブン
運転席に座る広末涼子容疑者
《追突事故から4ヶ月》広末涼子(45)撮影中だった「復帰主演映画」の共演者が困惑「降板か代役か、今も結論が出ていない…」
NEWSポストセブン
江夏豊氏(右)と工藤公康氏のサウスポー師弟対談(撮影/藤岡雅樹)
《サウスポー師弟対談》江夏豊氏×工藤公康氏「坊やと初めて会ったのはいつやった?」「『坊や』と呼ぶのは江夏さんだけですよ」…現役時代のキャンプでは工藤氏が“起床係”を担当
週刊ポスト
殺害された二コーリさん(Facebookより)
《湖の底から15歳少女の遺体発見》両腕両脚が切断、背中には麻薬・武装組織の頭文字“PCC”が刻まれ…身柄を確保された“意外な犯人”【ブラジル・サンパウロ州】
NEWSポストセブン
山本由伸の自宅で強盗未遂事件があったと報じられた(左は共同、右はbackgrid/アフロ)
「31億円豪邸の窓ガラスが破壊され…」山本由伸の自宅で強盗未遂事件、昨年11月には付近で「彼女とツーショット報道」も
NEWSポストセブン
佳子さまも被害にあった「ディープフェイク」問題(時事通信フォト)
《佳子さまも標的にされる“ディープフェイク動画”》各国では対策が強化されるなか、日本国内では直接取り締まる法律がない現状 宮内庁に問う「どう対応するのか」
週刊ポスト
『あんぱん』の「朝田三姉妹」を起用するCMが激増
今田美桜、河合優実、原菜乃華『あんぱん』朝田三姉妹が席巻中 CM界の優等生として活躍する朝ドラヒロインたち
女性セブン