芸能

異業種からのタレント転身 成功のカギは芸人からのツッコミ

 異業種からタレントに転身する人の活躍が目立っている。元テニス選手・松岡修造(47才)の人気は挙げるまでもないが、スポーツなどほかの分野で注目を集めた人が芸能界でブレイクする例は少なくない。彼らがタレントとして多くのテレビ番組に求められるのはなぜか?

 今も昔も多いのは、スポーツ選手からの転身組だ。例を挙げれば、サッカーの武田修宏(47才)、野球の長嶋一茂(49才)、バレーボールの川合俊一(51才)、ボクシングのガッツ石松(65才)、具志堅用高(59才)など。彼らは今ではスポーツ選手としてよりもタレントのイメージが強いほど、すっかり人気は定着している。

 最近では、プロゴルファーだった古閑美保(32才)、シドニー五輪柔道銀メダリストの篠原信一(41才)、プロスケーターに転向した織田信成(27才)がテレビ番組で引っ張りだこだ。古閑はテレビで失恋トークをするなどぶっちゃけキャラで人気。篠原は見た目の強面とは裏腹の関西弁の軽妙なトークがウケていて、織田は泣き虫キャラが話題だ。

 コラムニストのペリー荻野さんは「芸人に突っ込まれるかどうかで、タレントとして売れるかどうかが決まる」と言う。

「古閑さんのように恋愛トークを繰り広げたり、篠原さんのように本音をガンガン言っちゃったり、ということで現役時代とのギャップが出ることで視聴者の興味が生まれます。織田さんの泣き虫キャラはもはやテッパン。そういう話って、ダウンタウンの浜田雅功のようなお笑い芸人に“何言ってんねん!”と、突っ込まれるネタになりますよね。周りから突っ込まれるネタを提供できるかかどうかというのは非常に重要です。

 さらに、いじられやすいキャラクターであるということもポイントです。これまで売れてきている人は松岡修造さんをはじめ皆、そうですよね。松岡さんなんて、突っ込みどころ満載です。実績のある人ほど、突っ込まれるとさらにギャップが生まれるので、笑いになりやすいと思います。いじられる=愛される、とも言えますから」(ペリー荻野さん)

 スポーツ以外では国会議員出身で、現在はタレントとして活躍中の杉村太蔵(35才)がいる。杉村は2010年の参議院選挙落選後、『サンデー・ジャポン』(TBS系)出演を機に、タレントとしての仕事が殺到。昨年10月に出版した初著書『バカでも資産1億円「儲け」をつかむ技術』も売れている。

「彼は“元政治家”というのをうまく利用している。『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)で珍百景党の党首として各地を回る番組はもちろんですが、何をやっても”元国会議員がやっている“という打ち出し方ができる。つまり、絶叫マシンに乗ったら、“そんなことまでやっているの!”と思われるし、政治家時代の裏話をすると“そこまで言って大丈夫?”と関心を持ってもらえる。“元政治家”ということをつねに感じさせているので、視聴者をいつまでも飽きさせないのです」(ある放送作家)

 杉村も、バラエティーではいじられやすいキャラクターだ。爆笑問題に“薄口評論家”と命名されたことがブレイクのきっかけだったと杉村は先の著書の中で明かしている。サンジャポでも、発言するたびに共演者から突っ込みが入り、“笑い”につながっている。芸人らに突っ込まれやすいというのはやはり、売れるために必要な要素のようだ。 

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン