芸能

テレビ通がワイドショーを分析 ニュースなら『とくダネ!』

 熾烈な視聴率争いを繰り広げているのが朝のワイドショーだ。『とくダネ!』(フジテレビ系)が、『スッキリ!!』(日本テレビ系)からトップの座を奪還した一方で、苦戦を強いられていた後発の『いっぷく!』(TBS系)は3月での打ち切りが決定した。

 そこで、テレビ解説者の木村隆志さんに各局の朝のワイドショーを分析してもらった。

 * * *
■NHK総合テレビ『あさイチ』
「朝ドラ受けもいいけれど、特集の面白さは抜群。そこは、お金と時間をかけて作れるNHKならではの強みかも。MCの井ノ原快彦さん、有働由美子さん、柳澤秀夫さんの安定感ある掛け合いも見る価値あり」

■日本テレビ系『スッキリ!!』
「MCにお笑いタレントの加藤浩次さんを起用したのも斬新ですし、歌手の生ライブをやったり、“スイーツ真壁”などの名物コーナーを作ったりと、工夫が満載。個人的にイチオシです」

■テレビ朝日系『モーニングバード』
「羽鳥さん、赤江さんといえば、好感度の高いマルチプレイヤー。しゃべりがめちゃくちゃ面白い2人だけど、朝はまじめ路線。落ち着いてニュースを見たい人にはおすすめ」

■TBS系『いっぷく!』
「まだ新しい番組なので仕方ないけれど、エンタメ系にいきたいのか、ニュースもきちんとやりたいのか、個性が決められず迷走しているイメージ。これからに期待したい」

■フジテレビ系『とくダネ!』
「司会者中心のスタイルをとる正統派ワイドショー。菊川さんと梅津さん、2人の女性MCを起用して華やかにする、ボードを多用した解説スタイルにするなどの改革が功を奏し、同時間帯民放ワイドショー視聴率1位に」

 ニュースをきっちり見たい人には、正統派の『とくダネ!』がいちばん見やすい。一方、『スッキリ!!』は、主婦だけでなく若い人を取り込むため、バラエティー色が強い。3月で打ち切りが報じられた『いっぷく!』は、ニュースがやりたいのか、バラエティーに振りたいのか はっきりしない印象ですね。

 最近のワイドショーは、ニュースの多彩さ、数の多さが求められていて、コメンテーターなどのサブ出演者にも注目が集まっています。

『スッキリ!!』はMCがお笑いの加藤浩次さんとテリー伊藤さんでバラエティー色が強いから、コメンテーターはまじめな文化人や学者を、『モーニングバード!』はMC2人がアナウンサーだからコメンテーターは石原良純さんや松木安太郎さんら明るい人を起用するなど、 MCとコメンテーターの組み合わせに番組側の意図が見えます。

※女性セブン2015年3月5日号

関連記事

トピックス

クマ対策には様々な制約も(時事通信フォト)
《クマ対策に出動しても「撃てない」自衛隊》唯一の可能性は凶暴化&大量出没した際の“超法規的措置”としての防御出動 「警察官がライフルで駆除」も始動へ
週刊ポスト
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
天皇皇后両陛下主催の「茶会」に愛子さまと佳子さまも出席された(2025年11月4日、時事通信フォト)
《同系色で再び“仲良し”コーデ》愛子さまはピンクで優しい印象に 佳子さまはコーラルオレンジで華やかさを演出 
NEWSポストセブン
「高市外交」の舞台裏での仕掛けを紐解く(時事通信フォト)
《台湾代表との会談写真をSNSにアップ》高市早苗首相が仕掛けた中国・習近平主席のメンツを潰す“奇襲攻撃”の裏側 「台湾有事を看過するつもりはない」の姿勢を示す
週刊ポスト
クマ捕獲用の箱わなを扱う自衛隊員の様子(陸上自衛隊秋田駐屯地提供)
クマ対策で出動も「発砲できない」自衛隊 法的制約のほか「訓練していない」「装備がない」という実情 遭遇したら「クマ撃退スプレーか伏せてかわすくらい」
週刊ポスト
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン
文京区湯島のマッサージ店で12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕された(左・HPより)
《本物の“カサイ”学ばせます》12歳タイ少女を働かせた疑いで経営者が逮捕、湯島・違法マッサージ店の“実態”「(客は)40、50代くらいが多かった」「床にマットレス直置き」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《いきなりテキーラ》サンタコスにバニーガール…イケイケ“港区女子”Nikiが直近で明かしていた恋愛観「成果が伴っている人がいい」【ドジャース・山本由伸と交際継続か】
NEWSポストセブン
3年間に合計約818万円のガソリン代を支出していた平口洋・法務大臣(写真/共同通信社)
高市内閣の法務大臣・平口洋氏が政治資金から3年間で“地球34周分のガソリン代”支出、平口事務所は「適正に処理しています」
週刊ポスト
Mrs. GREEN APPLEのギター・若井滉斗とNiziUのNINAが熱愛関係であることが報じられた(Xより/時事通信フォト)
《ミセス事務所がグラドルとの二股を否定》NiziU・NINAがミセス・若井の高級マンションへ“足取り軽く”消えた夜の一部始終、各社取材班が集結した裏に「関係者らのNINAへの心配」
NEWSポストセブン
山本由伸(右)の隣を歩く"新恋人”のNiki(TikTokより)
《チラ映り》ドジャース・山本由伸は“大親友”の元カレ…Niki「実直な男性に惹かれるように」直近で起きていた恋愛観の変化【交際継続か】
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
「週刊ポスト」本日発売! 内部証言で判明した高市vs習近平「台湾有事」攻防ほか
NEWSポストセブン