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2015.09.17 07:00  週刊ポスト

野村克也氏「捕手は年重ねて味出る。35歳から面白くなった」

野村:そもそも何故バッテリーというか。プラスとマイナスの組み合わせなんです。「打てるものなら打ってみろ」というプラス思考のピッチャーを、マイナス思考のキャッチャーがコントロールする。女房役とはうまくいったものだよ。そして手柄はピッチャーに譲る。完封すればヒーローインタビューはピッチャー。ベンチでレガースを外しながら「コントロールが良かった」「球が走った」と答えているのを聞いて「オレのおかげやろうが、エエ加減にせえ」とボヤいていた。

江本:ホンマよくいじけてましたよね(笑い)。でも、女房役に徹していくといいキャッチャーになる。

野村:巨人のベンチはこういうことがわかっていない。そもそもバッテリーコーチが秦(真司)だから仕方ないのかもしれないけどね。オレはヤクルトで関根(潤三)さんの後任を任されたけど、その時の正捕手が秦だった。

 関根さんはよく使っていたなと思ったよ。バッターが待つと誰もがわかっているノースリーの場面で、カーブのサインで四球を出した。ベンチに帰ってきた秦に「オイ、なんでカーブなんや」と聞いたら、「打ってくると思った」と答えた。ヤクルトのレベルの低さを痛感したね。バッティングはいいから、使いたくなる気持ちはわからんでもなかったが。

──捕手落第の選手がバッテリーコーチでは、いい捕手が育たない。

野村:処世術には優れているんだよ。昔は「近くに来たから」なんて挨拶に来ていたな。中日のコーチが決まると途端に来なくなったけど。まァ、他のコーチもゴマすりばかりやな。原も高校・大学、プロと苦労せずに来たから仕方ないが、能力でなく処世術で組閣しているようじゃ勝てん。

※週刊ポスト2015年9月25日・10月2日号

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