まず、加藤アナから簡単に、三谷幸喜監督と『ギャラクシー街道』についての紹介があったのだが、『ギャラクシー街道』って言いにくいのだろうか。それとも、加藤アナとて、ちょっとアガっていたのだろうか。噛むまではいかないが、私には何回聞いても、音引きのない「ギャラクシ街道」に聞こえた。
しかし、香取クン以下、綾瀬はるか、優香、小栗旬、山本耕史から大竹しのぶまで、14人の豪華キャストと三谷幸喜監督が加藤アナの横に並んでからは俄然、実力を発揮。
というか、加藤アナは自分が局アナであるという立場を忘れてしまったのか、それとも、『ホンマでっか!?TV』のノリで臨んだのか。特に隣にいた三谷さんとの“並列”ぶりには、「さすが、スーパー綾子」と思わずにはいられなかった。
まったく物怖じせず、豪華キャストの各コメントの後、「ほら、貴方、皆さんにこんなこと言われてるわよ」と、まるで昔、三谷さんと交際していたかのような態度で、終始、振る舞うのである。
この日は、宇宙をテーマにした映画らしく、三谷さんから全キャストに対し、「宇宙一○○な人」というキャッチが発表されたのだが、その出来不出来やキャストの知名度によって長尺にしたり短尺にしたりする仕切りも、それは見事だった。
最初、あのカトパンでも緊張してしまうのかと思っていた私がバカだった。これほどまでに多数の大物が横一列に並んでいるのに、ずっと堂々としているし、だが変に媚びるワケでもなければ、余計なことを言うワケでもない加藤綾子アナは、やはり、タダモノではなかったと言わざるを得ない。
今春、一部マスコミでは、その加藤アナが9月いっぱいで『めざましテレビ』を卒業し、フリーになるのではないかと報道された。確かに『めざまし~』は永島優美アナにバトンを渡そうとしているふうにも見えなくもない。
だが、三十路となるも、生活情報番組は仕切れても、報道番組は担当したことがほとんどない加藤アナがフリーになったとしても、やれる番組がないのではないかという見方をするメディアもある。
確かに、加藤アナの読みがもっとも上手だと思う瞬間は、「めざましうらない」のとき。
これを他の女子アナがやると、最後の「ごめんなさい」にさえありがたみが感じられないと思うのは私だけだろうか。
早朝番組を長年続けるのは大変だろうし、「集中しすぎている」と局内で言われながらも、結局、「やはり加藤しかいない」と指名される加藤綾子アナ。
どうだろう。フジテレビ専属契約のフリーアナになるというのは? それぐらいタレントっぽいし、大物と並んでも引けをとらない加藤綾子アナは、やっぱり「スーパー綾子」だった。