ねじれて膠着した5人の輪。動いたのはリーダーの中居正広(44才)だった。中居は悩める香取を気にかけ、5月には熊本県の被災地の炊き出しに連れて行った。過去、プライベートではほとんど接点のなかったふたりだが、飲みにも誘ったという。
「中居さんは、SMAPの活動に前向きになるよう香取さんを説得しようとしたんです。彼は分裂騒動時、木村さんとの長年の対立が報じられましたが、リーダーとしてSMAPへの愛は人一倍強い。騒動以降、事務所幹部との関係も修復し、グループ存続に向けて水面下で動いてきました。香取さんを励ますため、草なぎ剛さん(42才)や稲垣吾郎さん(42才)も誘い、4人で飲むこともあったそうです。ただ、徐々に香取さんも自分の意見を話すようになったものの、“もう無理”という意志だけは変わらなかったようです」(前出・芸能関係者)
4人の飲み会は回を重ねた。7月9日に草なぎは42才の誕生日を迎えたが、その頃になると、しょっちゅう一緒に飲みに行っていたという。
「お祝いも兼ねていたんでしょうが、20年以上一緒に過ごしてきた仲ですから、飲めばわかり合う部分もある。香取さんと草なぎさんは元来兄弟のような仲ですし、いつしか稲垣さんもその輪に加わるようになっていきました」(前出・芸能関係者)
だが、結果的にこれは木村の孤立を強め、香取の意志に他のメンバーが寄り添う構図を作っていった。
「活動に意欲的な中居さんと木村さん、消極的な香取さんと草なぎさん、中立の稲垣さん。2対2対1という危うい均衡を保っていた従来の関係が変わってしまったんです。消極派が稲垣さんを加えた3人と“多数派”になり、グループ活動が本格的に立ちゆかなくなった。中居さんもこれは誤算だったようです」(前出・芸能関係者)
音楽番組の出演を正式に辞退し、7月中旬には周年ライブの白紙が決定的に。グループは静かに崩壊へと進んでいった。
※女性セブン2016年9月1日号