ライフ

12年間不倫するマミ42歳「愛しあえる人と出会えて私は幸せ」

仕事があるから結婚にすがりつく必要もなかった(写真:アフロ)

 40代独身女性の本音に迫るこのシリーズは、読者からの大きな反響をいただき、4回目を迎える。生涯未婚率が高まる中、平成22年度の国勢調査結果によると、40代独身女性でその後の10年間に結婚した人は、たったの「1%弱」。一方で、いま40代の独身女性の30%強が、「結婚願望がある」と答えている(※)。40代独身女性は結婚を、したくなかったのか、できなかったのか、これからするのか。理想と現実のはざまに揺れる女たちのそれぞれの事情。第4回は、不倫愛を貫こうとする「42歳、マミの場合」をお届けする。
(※明治安田生活福祉研究所「20~40代の恋愛と結婚」より)

 * * *
■42歳、福岡県出身、東京都在住、公務員、マミの場合

「出会ったのは30歳の時。仕事で行った、とある受賞パーティーでした。当時彼は39歳のテレビ局ディレクター。最初の5分で意気投合しました。仕事から趣味の話まで、とても合って。その後、銀座のバーで飲み直し、帰り際に『付き合わない?』と言われました。私はその時フリーだったから、『速攻OKするなんて簡単な女と思われるかな』と思いながらも、OKする気まんまんでした。次の一言を聞くまでは。『オレ、結婚してるけど』っていう──」

 文京区の閑静な住宅街の中にひっそりと佇むカフェで、マミの話を聞いた。落ち着いた街並みは、公務員として堅実に働くマミに合っている。若手実力派女優、黒木華似の和風美人。

「既婚者だと知って、ショックでした。でも、結婚してる人と付き合うなんてありえないと思ったから、『なーんだ、結婚してたんですね』って、つとめて冷静に言って、その日は別れたんです。そろそろ結婚しなくちゃと思っていた時期だったし、何より、私の人生に不倫はないと思っていたから。モラルの問題として。私、両親ともに教師の家庭で育った、お堅い人間なんです」

 福岡の進学校から東京の有名私大に進学。やりがいと働きやすさを考え、公務員を選んだ。絵に描いたようなエリート安定街道をゆくマミはしかし、“ありえなかった”不倫へと足を踏み入れてゆく。

「数日後、彼からメールが来たんです。名刺交換をしていたから、職場のメールに。内容は、私たちがパーティーで話した、とある社会問題について、もう少し私の意見が聞きたいというものでした。関連する番組を企画しているから、参考にしたいと。丁寧でビジネスライクな、感じのいいメールだったから、そういう話ならと、友人として、会うことにしました」

 西麻布の鮨屋で、時を忘れて語り合ったという。

「色っぽい会話は全然なくて、政治とか経済について、自分の意見をガンガン主張したんですよ。彼は、そんな私の話を楽しそうに聞いてくれて。大人だなと思いました。こなれていて、でも、ちっとも気取ってなくて。

 付き合った人は、それまで一人だけだったんです。大学の同級生で、生真面目な人。夏休みの宿題を、毎日計画通りに進行して、一週間前に終えるような。私もそういうタイプだから、真面目な人と相性がいいんだと思ってきたんですが、テレビマンの彼に出会って、新しい世界のトビラを拓いた気持ちになりましたね。何度か食事を重ねるうちに、ホテルに行こうと誘われて……。もう、気持ちに蓋ができなくなってしまったんです」

関連記事

トピックス

荒川静香さん以来、約20年ぶりの金メダルを目指す坂本花織選手(写真/AFLO)
《2026年大予測》ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート 坂本花織選手、“りくりゅう”ペアなど日本の「メダル連発」に期待 浅田真央の動向にも注目
女性セブン
親子4人死亡の3日後、”5人目の遺体”が別のマンションで発見された
《中堅ゼネコン勤務の“27歳交際相手”は牛刀で刺殺》「赤い軽自動車で出かけていた」親子4人死亡事件の母親がみせていた“不可解な行動” 「長男と口元がそっくりの美人なお母さん」
NEWSポストセブン
舞台『シッダールタ』での草なぎ。東京・世田谷パブリックシアター(~2025年12月27日)、兵庫県立芸術文化センター(2026年1月10日~1月18日)にて上演(撮影・細野晋司)
《草なぎ剛のタフさとストイックさ》新幹線の車掌に始まり、悟りの境地にたどり着く舞台では立見席も
NEWSポストセブン
トランプ大統領もエスプタイン元被告との過去に親交があった1人(民主党より)
《電マ、ナースセットなど用途不明のグッズの数々》数千枚の写真が公開…10代女性らが被害に遭った“悪魔の館”で発見された数々の物品【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
「異物混入」問題のその後は…(時事通信フォト)
《ネズミ混入騒動》「すき家」の現役クルーが打ち明ける新たな“防止策”…冷蔵庫内にも監視カメラを設置に「なんだか疑われているような」
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン