「両陛下は2年という月日は思いの外速く流れると強くお考えになっているのでしょう。両陛下は皇太子さまに、そして雅子さまに“ご覚悟に揺るぎはないか”ともご下問になったといいます。両陛下は常に皇室のあるべき姿を模索していらっしゃいました。特に美智子さまは、“皇室は祈りでありたい”と文書に綴られたこともある。国家の平和と日本国民の安寧を願うことは生半可な思いでは務まりません。日々の公務に丁寧に取り組むこともその1つです。美智子さまは改めて、雅子さまに“皇后になること”へのお気持ちを問われたのでしょう。皇太子ご夫妻にとっても、その行動の持つ重要性は充分に伝わっていたと思います」(前出・宮内庁関係者)

 それまで「次代のことは、次代の人に」と両陛下は思いを明かされてきた。その“次代”がすぐそこまで近づいていることを強烈に意識させる投げかけは、雅子さまの心にも重く響いたことだろう。

 かつて陛下は《女性皇族の存在は、実質的な仕事に加え、公的な場においても私的な場においても、その場の空気に優しさと温かさを与え、人々の善意や勇気に働きかけるという、非常に良い要素を含んでいると感じています》と語られたことがあった。

「美智子さまもお気持ちは同じだと思います。皇太子さまおひとりで公務に向かわれるのと、雅子さまがご一緒されるのではやはり出迎える人々の気持ちの盛り上がりが格段に違う。雅子さまには人を引きつけるパワーがおありなんです。重圧をはねのけて、将来の皇后として務めを果たしてほしいという思いもあったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 緊迫の7分間は、皇后としての時間が限られた美智子さまから雅子さまへの、“叫び”にも似た時間だったのかもしれない。

撮影■雑誌協会代表取材

※女性セブン2016年11月10日号

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
大河撮影前に2人で北海道旅行をしたという(時事通信フォト)
吉高由里子、セレブ恋人との結婚は『光る君へ』クランクアップ後か 交際は事務所公認、大河スタッフも“良い報告”を楽しみに
週刊ポスト
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン