去年の長編ドラマ『大奥 最凶の女』では「男に興味などありませぬ」というお志摩(渡辺麻友)といつしか禁断の関係に!?と注目されたお美代(沢尻エリカ)が身を清めるように湯殿に入浴。WOWOW『ふたがしら』では、残忍な盗人甚三郎(成宮寛貴)とねっとりからむ悪女おこん姐さん(菜々緒)もいいお湯にうっとり。
NHKの『精霊の守り人』では、困り顔の王国のお妃(木村文乃)が薄暗い岩風呂で主人公の女用心棒バルサ(綾瀬はるか)に接近。仕事を依頼する。さらに今シーズンの番組では、深田恭子に対抗すべく(なわけないが)『東京タラレバ娘』の吉高由里子、大島優子、榮倉奈々も三人揃って温泉に浸かり、泣いたり、励ましたりという展開に。まさに「ドラマは風呂場で動いている」のである。
もちろん、入浴が番組を面白くするのはドラマだけではない。女性タレント三人の女子会を追う『旅ずきんちゃん』(CBC)友近温泉倶楽部では「新旧グラビアアイドル」ということで、橋本マナミと雛形あきこが友近と三人で稲取温泉へ。例によって白いバスタオルでぐるぐる巻きの三人だが、名湯で気持ちがほぐれたのか本音が炸裂。
橋本はライバルと言われる壇蜜ついて「頭の良さでは負けてるけどボディでは勝ってる」「愛人オファーがいっぱいきて、月二回出張につきあってくれたら8万円でどうと言われた」などと発言。雛形にきっぱりと「安いっ!」と言われたりした。最高だったのは、友近の「手ぬぐい一枚だったら、どこを隠す?」という質問。新グラドル橋本の「三点セット」という答えもすごかったが、旧グラドル雛形の「顔隠す…」の勝ち。なお、橋本は昨年、ほぼ全部が入浴シーン、出演者がずっとバスタオルを巻いてお湯を浴びているという驚くべきトーク番組、その名も「橋本マナミのお背中流しましょうか?」(TOKYO MX)も担当していた。
深田人気で、お色気と本音とほんのりと癒しとの入浴シーン効果は、まだまだ広がりそうだ。