現在、朝ドラの主演女優は、『とと姉ちゃん』の高畑充希さんや『あさが来た』の波瑠さんら20代中盤が多く、ともに撮影当時は23~24歳でした。
一方、『まれ』の土屋太鳳さんと『あまちゃん』の能年玲奈さんは、芳根さんと同年代の19~20歳で撮影に挑んでいましたが、両作とも現代劇であり、加齢の役作りは不要。『とと姉ちゃん』や『あさが来た』のような「“戦争前後を含む女性の一代記”を19歳で演じるのは難しい」というNHKサイドの見解が垣間見えます。
ただ、これは裏を返せば、「芳根京子なら“戦争前後を含む女性の一代記”にチャレンジしてもいいのでは」という期待値が高かったということ。連ドラレギュラー経験のない百田夏菜子さんと土村芳さんをメインキャストに抜てきしたことも含め、「今後が楽しみな女優を育てよう」というスタッフサイドの親心が感じられるため、視聴者は「おばあちゃんには見えないけど、不思議と嫌な感じはしない」のです。
◆過去を見てもヒロインのバトンタッチは少ない