「うちは友達の家に比べたら全然豪邸じゃないです。10部屋しかなかったので。それぞれの部屋と、ピアノを弾く部屋、本の部屋、みんなで食事をするところ、休憩するようなスペース、それからあんまり使ってなかったんですけど、お茶の部屋もありました」

 テレビといえばNHKのニュース番組しか見せてくれない家柄で、お笑い番組は一切見せてくれなかったものの、中学生の頃、爆笑問題の太田光が書いた本に触れ、芸人を志した。

「芸人になったことで世間のことを知れたことは本当によかったと思います。芸人になって1年目から、けっこうテレビにも出させていただいていましたが、お笑いの大会で優勝して50万円稼いだ月もあれば、翌月は清水富美加さんと同じくらい(月5万円)だったり…。だから夢がないなって思いました」(たかまつ)

 コンビニは治安が悪いと教えられ、タクシーは誘拐されるかもしれないからと送り迎えが基本。『マクドナルド』に行ったときはお辞儀して帰ったというたかまつは、芸人仲間と初めて『吉野家』に行ったときのことをこう振り返る。

「出てきたお水に指を入れちゃったんです。フィンガーボールだと思って。びっくりしましたね。それから『1階なのにどうして窓ガラスなのか』ということも衝撃で。だって窓ガラスって夜景を見せるために作られていると思ってましたし、カウンターだから鮨か鉄板焼きだって思ってたのに、全然違うから本当に驚きました。それまで私が外食するのは、あとはフレンチのフルコースくらいでしたから」

撮影■菅井淳子

※女性セブン2017年4月20日号

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