今やドラマでは欠かせない存在の姉・石田ゆり子


 ひかりさんに脚光が当たったことで、おのずと気になってしまうのは姉のゆり子さん。1990年代はともに月9ドラマの『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)や『君のためにできること』(フジテレビ系)などで見せた清楚で穏やかなイメージの役柄が多かったものの、1997年の『不機嫌な果実』(TBS系)で不倫に走るヒロインを演じて以降は、魔性の女や悪女の役が増えました。

 近年でも『さよなら私』(NHK)、『医師たちの恋愛事情』(フジテレビ系)、『コントレール~罪と恋~』(NHK)に出演したほか、昨年秋の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)、今春の『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)も含め、アラフィフに入ってなお「恋する女性」の役を演じ続けています。

 面白いのは、不倫や禁断の愛に身を委ねる女性の役を姉妹そろって演じていること。プライベートでは、ひかりさんが「妻であり、母として暮らしている」のに対して、ゆり子さんは「独身女性として美ぼうを保ち、ペットと優雅な生活を送っている」と真逆の人生を歩んでいるにも関わらず、オファーの内容は似ているのです。

 石田姉妹は10代のころ同じ芸能事務所に別の場所でスカウトされ、同じ時期にデビューしました。女優として開花したころ、「姉妹なのに顔が似ていない」「タイプが全然違う」と言われていましたが、かたや働くママの憧れ、かたや独身女性の希望のような存在になりつつあります。その意味で石田姉妹は、「女性の多様な生き方を体現するシンボル」なのかもしれません。

◆広瀬アリス、すず姉妹のお手本に

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