なのに、二人の共演シーンが大量に流れ、船越は、女優・片平なぎさを絶賛。『赤い霊柩車シリーズ』で長年、片平と共演している山村紅葉も何度も頷きながら同調していたのである。
さらに驚いたのは、「小京都ミステリー」撮影中、旅館に戻ってから、片平と船越が二人で長時間、ミーティングをしながら、翌日のシーンの相談をしていたというエピソードを船越がし始めたことだ。
うわッ、こんな話を松居さんが耳にしたら、激怒してしまうのではないだろか…と思いつつ、視聴者として大好きだった「小京都ミステリー」の名シーンの数々や、片平と船越が小さく拍手をしながら「お手柄、お手柄」と言う決め台詞が流れた際には、「懐かしい〜」「これ、大好き!」と声をあげてしまった。
このとき、私が居るほうを振り返り、本当に嬉しそうだった船越さんの笑顔が忘れられない。この「お手柄、お手柄」も、ロケ先で片平と船越が考えた“演出”だったという。
船越が松居との離婚を決意したのは2年前とも、もっと前とも言われているが、松居は芸能マスコミの取材に対し、離婚のウワサを全否定していた。
船越さんは、いわゆる“卒婚”状態のまま、夫婦を続けていくようにも見えていたが、私は、「片平なぎさ解禁」となった今年5月、あぁ、もう船越さんは何も松居さんに遠慮をしていない。それよりも、なんならまた片平さんとタッグを組んで2時間ドラマをやりたいという思いのほうが強いのではないか…と私からは見えた。
2時間ドラマや片平さんのことを語るときの船越さんの穏やかな表情を松居さんは見ていたことだろう。
この先も松居さんは「片平なぎさ」の名前は出さないだろうけれど、あの日の船越さんの笑顔を見てスイッチが入ってしまったとも考えられる。
2時間ドラマと言えば、さまざまな人が松居一代についてコメントをしている中、7月2日の『サンデージャポン』(TBS系)で中尾彬が推測した「(松居は)自分で2時間ドラマのストーリーを書いてるんだよ」に私も一票だ。「彼女はね、お金もあるし、豪邸に住んでいるし…、ただ、淋しいんだよ。やることないと。光、当たってないだろ? 最近」なる解説にも心から同感だ。
他人事ながら、なるべく早く解決すればいいと思う。そして船越英一郎には、また「2時間ドラマの帝王」として輝いてもらえたら私は嬉しい。傍らに「2時間ドラマの女王」が居てくれたら、もっと嬉しいのだけれど…。