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中井はどうなる? 巨人で記念アーチを放つと移籍のジンクス

中井大介が放ったメモリアル弾の影響は?(写真:時事通信フォト)

 おめでたい一発の裏には意外なジンクスが潜んでいた──。9月26日のヤクルト戦で、中井大介が巨人軍通算1万号を放った。3回にレフトポール際に大きな打球を放ち、リプレー検証に持ち込まれるも、結果的にファールとなった村田修一が「中井じゃ、ちょっとアレですね(笑い)」とコメントを残すなど、伏兵・中井の一撃にナインも意外さを感じていたようだった。

 史上初の三冠王に輝いた中島治康が1号を放って以降、500号ごとの節目の一発は王貞治(2000号、3000号)や原辰徳(4500号)、松井秀喜(6500号)など巨人の歴史に名を残す大打者たちが目を刻んできた。今季、開幕からスタメン起用され続けていた中井も過去の大物に続くか……と言いたいところだが、あまり喜ばしくないデータもある。

 1号の中島から500号ごとの一発を放った選手は中井を除いて、のべ20人いる。その中で、実に12人もの選手がその後、日本の他球団に移籍しているのだ。

 まず、近年から振り返ってみよう。8000号のタフィ・ローズは2005年オフに解雇され、1年のブランクの後に2007年からオリックスへ。8500号の小笠原道大は球団の構想外を悟ってFA宣言に至り、2014年から中日でプレーすることに。9000号のラミレスは守備の拙さを打撃力でカバーできなり、2012年からDeNAに。9500号のロペスは阿部慎之助の一塁コンバートに押し出される格好で自由契約となり、2015年からDeNAに所属している。

 外国人の他球団移籍が目立つようになった最近だけでなく、創成期からメモリアルアーチを打った選手は移籍するというジンクスは存在した。

 1号の中島治康は選手として晩年を迎えていた1950年に大洋へ移籍。500号の青田昇はトレード話を嗅ぎ付け、10年選手制度を利用して1953年に洋松ロビンスに居場所を求め、翌年には本塁打王を獲得している。1000号の土屋正孝は土居章助とのトレードで1961年に国鉄へ。1500号の宮本敏雄も北川芳男とのトレードで、高林恒夫とともに1963年に国鉄へ。

 大学時代、田淵幸一や山本浩二とともに『法政三羽ガラス』と呼ばれた富田勝は3500号を放った1975年オフ、張本勲とのトレードで、高橋一三とともに日本ハムへ移籍。毒蝮三太夫に似ていることから『マムシ』と呼ばれ、1976年には『史上最強の5番打者』の異名を誇った柳田真宏は1978年に4000号を放ったが、長嶋茂雄監督第1次政権最終年となった1980年、阪急に1年だけ在籍している。野球担当記者が話す。

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