芸能

テラハで毒舌吐く山里亮太 不遇仲間だった若林正恭とも乖離

山里亮太はひとり取り残されたのか(イラスト/ヨシムラヒロム)

 非モテ・非リア充であることは、一般的には敬遠される属性だが、芸人の面白さとしてはプラスに働く。そのジャンルで頂点に立ってきた南海キャンディーズの山里亮太とオードリーの若林正恭は、それぞれ恋愛をテーマとしたリアリティ番組『TERRACE HOUSE(テラスハウス)』、『あいのり』のスタジオキャストをつとめている。非モテ・非リア充らしさを発揮してきた二人にも変化の季節がやってきた。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、孤高の戦いを続ける山里亮太の生き様についてつづる。

 * * *
 Netflixに入会して数ヶ月、今頃『テラスハウス』にハマっている。

 Netflix版の『テラスハウス』は、2015年に放送がスタート。東京編、ハワイ編と続き、現在は軽井沢編が配信中である。

 当初「素人の共同生活の何が面白いんだ?」と思っていた。見てわかったが、確かにそこだけでは番組は成り立たない。

『テラスハウス』のキーは、共同生活で起こる事象に、スタジオにいる芸能人が茶々を入れる点にある。

 YOU、トリンドル玲奈、徳井義実、馬場園梓、山里亮太といった面々が、素人の行動を様々な角度から検証していく。

 YOU、トリンドル玲奈、徳井義実、馬場園梓はナンダカンダ優しく見守る。

 唯一、舌端火を吐くのが山里亮太だ。

 美男美女が多く、人生イキってきた連中が集まる『テラスハウス』の面々。そこの怠慢具合をガツガツと掘り下げていく。

 ゆえに『テラスハウス』メンバーに、全く共感しない僕ようなタイプも視聴できた。山里なしの『テラスハウス』、面白さは半減するだろう。

 山里人気に応えてか、YouTubeにある「Netflix公式チャンネル」では『山チャンネル』なる番組も配信中。

 スタジオに1人残った山里が『テラスハウス』各回を総括。正座をし、落語を模したスタイルで、本編で収まりきらなかったパッションを爆発させる。

 芸とは理解しているが、『山チャンネル』での行き過ぎた毒舌。時折、食傷気味なるのも本音だ。

 あるメンバーの見た目を「才能を全てなくした又吉」といった表現。

「芸人は一般人よりも偉い」そんな山里の本音も垣間見える。

 そういえば『ゴッドタン』でも山里は「(イケすかない女性に対して)お前の存在価値は友近のネタになることだけだ」と言っていたっけ。

 再度書くが、芸だとは重々承知しているつもり。しかし、あまりにも芸人賛美な切り口に違和感を覚えた。

 山里の毒舌芸の根源は、自身の不遇さから発する。『アメトーーク!』以降、芸人は自らをラベリングし、自己PRを始めた。

 山里の場合は「ブサイク」「モテない」「女性から舐められる」といったレッテルを自らに貼った。

 元来そういった気質はあっただろうが、不遇芸を確立して以降、より自らの扱いをぞんざいしていったと思う。

関連記事

トピックス

警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
高市早苗総理の”台湾有事発言”をめぐり、日中関係が冷え込んでいる(時事通信フォト)
【中国人観光客減少への本音】「高市さんはもう少し言い方を考えて」vs.「正直このまま来なくていい」消えた訪日客に浅草の人々が賛否、着物レンタル業者は“売上2〜3割減”見込みも
NEWSポストセブン
全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン