◆勝間さんと増原さんの出会い
ふたりは慶應義塾女子高等学校の先輩、後輩にあたる。9つ年上の勝間さんは2015年末の同窓会で、高校時代の恩師から「後輩に渋谷区の同性パートナー第1号になった女性がいる」と聞いていた。その直後、友人がフェイスブックに増原さんの写真をアップしているのを見た。
「それまで渋谷区のパートナーシップ条例のことも、ディズニーで同性結婚式を挙げたことも知りませんでした。でも、ふと『この人と話がしてみたい』と思って友人に連絡したんです」(勝間さん)
ちょうどその頃、増原さんは毎日新聞のネット配信連載《勝間和代のクロストーク》でLGBTに関する発言を見つけた。タイトルは「LGBTに寛容な社会を」だった。経済評論家として知名度が高いのは知っていたが、「あれっ、勝間さんってこういう発信をする人なんだ」(増原さん)と好印象を受けたという。
LGBTとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)の頭文字からできた用語で、性的少数者を指す。近年はLGBTの権利を求めたり、多様性を受け入れようとする動きが世界中で広がっている。
世界では英ミュージシャンのエルトン・ジョン(71才)が2014年に男性映画監督と結婚。米女優のジョディ・フォスター(55才)も2014年に女性写真家と入籍した。