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雅子さま、15年の療養を経て長いトンネルの先に光

15年前の8月、那須御用邸での静養にて(撮影/JMPA)

 2003年12月に突然入院されて以来、“ご病気”と闘ってきた雅子さま。医師団が公表した病名は「適応障害」。しかし今、その診断が間違いだったという指摘がある。雅子さまが闘っていた本当の苦しみとは──。

 今年8月、須崎御用邸(静岡)近くの三井浜をご一家で散策された。静養中の取材対応は、実に16年ぶりのことだった。

 2004年5月、欧州3か国訪問前の記者会見で皇太子さまは衝撃発言をされた。

〈それまでの雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です〉

 鬱々とした雰囲気で迎えた7月、宮内庁は雅子さまが「適応障害」であることを発表し、精神科医の大野裕医師が主治医として治療を担うことになった。雅子さまの病気は実は「産後うつ」ではなかったかと指摘する精神科医の片田珠美さんは、その時期の雅子さまは、すさまじい重圧にさらされていたと指摘する。

「一般に、第1子の小さな子供を育てる時期は、経験のないなかで不安や緊張に押しつぶされそうになり、産後うつになりやすい。しかも当時の雅子さまは、出産から2年で宮内庁長官の心ない発言にさらされ、第2子を望んでもなかなか叶わず、まさに人格を否定されたお気持ちだったはずです」

 療養生活に入り、大野医師からカウンセリングや行動療法を受けながら、雅子さまは子育てに励んだ。

「愛子さまは人一倍感受性が豊かで、急に環境が変わると戸惑う面がありました。例えば小和田家に里帰りする際、普段は乗らない車に乗って移動すると、大泣きしてしまう。そうした経験を重ねたからこそ、雅子さまは愛子さまを心配して“私が守らなくて誰が守るの”という母親の気持ちが強くなっていったのでしょう」(東宮職関係者)

 療養生活から丸1年となる2004年11月、雅子さまは苦しい胸の内をこう綴った。

〈本格的に公務を再開するのにはまだしばらく時間を要するかもしれませんが、早く元気な姿をお見せできますよう、関係者の皆様のお力添えをいただきながら引き続き回復に努めていきたいと存じます〉

 2006年4月、愛子さまが学習院幼稚園に入園された。この年の8月の夏休みはご一家でオランダを訪問、2週間静養された。翌9月には秋篠宮家に長男の悠仁さまが誕生、お世継ぎの重圧が薄れるとともに、雅子さまの病状は上向いた。

「体調がよいときは、雅子さまが愛子さまの幼稚園の送り迎えをしていました。幼稚園時代の愛子さまはとてもかわいらしく活発で、お友達ともよくおしゃべりして笑っていました。水曜日は午前保育でしたが、雅子さまが待ち時間にお友達ママとお茶をすることもありました。体調はずいぶん復調されたようでした」(学習院関係者)

 その後、雅子さまは体調に応じて、泊まりがけの公務に出かけられるようになった。

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