なんと、20代後半から「白髪を染めなくてはと追い立てられていたようだった」という彼女。20代から白髪に悩まされていたとは、そういう体質なのか、それとも苦労が髪に出てしまっていたのだろうか。古い話で恐縮だが、不倫略奪婚、離婚、再婚を比較的短い期間でやってのけた彼女は、後者である可能性もあったように思えてならない。

 だが、「自然体でいたい」と40代後半になって白髪染めをやめたというのだ。実は彼女がそのことを語り始めた当初は、「東日本大震災」というワードを出し、避難袋の中に白髪染めを入れている自分に大きな疑問を感じたという内容のコメントをしていた。それほどまでに白髪染めとつきあいが長く深かった、彼女なりの想いや考えは理解できなくはない。

「潔い」という声を否定するつもりも全くないのだが、「それを流行りのように報じるのは無理がある」という声も多かったものである。

 彼女がナレーターを務めている『ビビット』(TBS系)はいち早く「ブーム」というVTRを作り、特集していたけれど、「カラーリング剤やウィッグのメーカーがスポンサーについているワイドショーではなかなかやれないネタではないか」と指摘する広告代理店の女性がいて、なるほどなと思ったのも事実である。

 そして9日の『バイキング』(フジテレビ系)ではこんな一幕があった。ライオン一社提供の「とれたてニュースバイキング」のコーナーで、近藤サトの大先輩である笠井信輔アナが「新語・流行語大賞」にノミネートされた30ワードを紹介。MCの坂上忍をはじめ、ゲストの東国原英夫、南美希子、土田晃之、アンガールズ田中、橋本マナミらがコメント。

 社会、芸能、スポーツ、政治にジャンル分けした中の「社会」に「グレイヘア」も入っていたのだが、笠井アナは「あおり運転」「君たちはどう生きるか」「スーパーボランティア」のみをピックアップし、「グレイヘア」を完全スルー。近藤サトは時々『バイキング』にも出るし、女性の美容に詳しい南美希子さんあたりから何かしらコメントがあってもいいハズなのに、全く取り上げられなかったのである。

 この日の『バイキング』の「グレイヘア」の注釈では、「40、50代女性を中心に白髪染めをやめ、ありのままを受け入れる風潮が広まる。女性誌では特集が続々組まれた」と記されていた。

 確かに私も何誌かで特集を目にしたけれど「続々」というには無理があるし、「40、50代女性」というのにはもっと無理があると思う。40、50代女性で近藤サトばりに白髪の女性というのは、そう見かけるものではないし、「グレイヘアが素敵」ということで出てくるのは、インタビューを受けているのは近藤サトでも、写真では女優の草笛苗子や、近藤サトよりもずっと前からグレイヘアでワイドショーのコメンテーター席に座っていた加藤タキ氏、そして俳優の岩城滉一の妻でモデルの結城アンナら、いずれも近藤サトよりは20~30歳も年上の女性ばかりなのだ。

 近藤サトの年齢といえば、いわゆる「美魔女」世代であり、当該女性が愛読する雑誌で「グレイヘアがトレンド」という記事は私は見たことがないのだ。そして前述のとおり、そうした雑誌はカラーリング剤やウィッグのメーカーが広告主であり、美容雑誌の類ならなお、「白髪は染めるもの」と読者に刷り込んでいる。

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