●赤木春恵(女優、享年94)
1940年に松竹ニューフェースとして女優デビュー。大映、東映を経て1959年にフリーとなった。
『3年B組金八先生』(TBS系)では温厚な校長先生役を、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)では嫁をいじめる姑役を好演し、存在感のある女優として親しまれた。2013年に映画『ペコロスの母に会いに行く』に88歳で初主演、“世界最高齢の初主演女優”としてギネス記録に認定された。
2015年に自宅で転倒した怪我がもとで療養生活を続けていた。11月29日に心不全のため死去。
●菅井きん(女優、享年92)
1947年に『林檎園日記』で初舞台。映画デビューは『風にそよぐ葦』(1951年)。その後も黒澤明監督の『生きる』(1952年)、『赤ひげ』(1965年)など数々の映画やドラマに出演し、名脇役として活躍した。
若い頃から老け役を演じることが多く、1973年に中村主水の姑役を演じた時代劇『必殺』シリーズ(テレビ朝日系)では、「ムコ殿!」のセリフが流行語に。2010年の大河ドラマ『龍馬伝』(NHK)出演を最後に表舞台から遠ざかっていた。8月10日に家族に看取られながら自宅で息を引き取った。
※週刊ポスト2018年12月21日号