国内

鳩山首相退任、菅氏就任、「~なう」等平成22年を振り返る

平成22年、鳩山政権崩壊で菅内閣が発足(時事通信フォト)

 平成の時代も残りわずか。そこで、平成の時代をプレイバックしてみよう。平成22年(2010年)を振り返る。

『東京スカイツリー』が日本一の高さを更新したこの年の夏、日本の平均気温は過去113年間で最も高い猛暑日が続いた。気象庁は9月1日、この猛暑を30年に1度の異常気象と認定。熱中症による死者は1718人。2007年の904人を上回った。

 6月、鳩山由紀夫首相が普天間基地移設問題や「政治とカネ」の問題で国民の信頼を失ったとし、退任を表明。戦後初の衆院選で誕生した鳩山政権は約8か月半で崩壊し、後日、菅直人氏が衆参本会議で第94代内閣総理大臣に選ばれた。

 北朝鮮の元工作員・金賢姫元死刑囚が大韓航空機爆破事件以来、初の来日。長野・軽井沢町の鳩山元首相の別荘に滞在し、横田めぐみさんの両親ら拉致被害者家族と面会した。金元死刑囚は「物静かで素直な子だった」とめぐみさんの印象を語ったものの、その後の救出に繋がる情報は伝えられぬまま帰国。

 今年1月、めぐみさんの同級生らは首相官邸で菅義偉拉致問題担当相に早期解決を訴える署名約6600筆を手渡した。

 6月13日、小惑星探査機『はやぶさ』が約60億kmの宇宙の旅を終え、7年ぶりに帰還。近地球型と呼ばれる小惑星イトカワから岩石試料を持ち帰ることに成功した。

 凄惨な事件も。猛暑のなか、大阪・大阪市西区で23才(当時)の母親が3才の女児と1才9か月の男児を自宅に閉じ込め、約50日間にわたって放置し餓死させた大阪二児置き去り死事件が発覚。母親には殺人罪で懲役30年の判決が下った。

 芸能界ではAKB48の人気が大爆発。センターを大島優子が務めた『ヘビーローテーション』は年間売り上げ枚数約71万枚のヒット。

 ヒット商品では「食べるラー油」。3D映画も話題に。流行語は「ゲゲゲの」「ととのいました」、ツイッターがブームとなりそれに関連した「~なう」など。

■平成22年の主な出来事
2月12日 第21回冬季バンクーバー五輪開幕
2月17日 俳優の藤田まことが死去(享年76)
3月29日 東京・墨田区に建設中の「東京スカイツリー」が日本一の高さに
3月29日 NHK連続テレビ小説で『ゲゲゲの女房』放送開始
4月1日 子ども手当法・高校無償化法が施行
4月20日 宮崎県で牛の口蹄疫感染が発覚
4月27日 殺人罪などの公訴時効を廃止
5月28日 アップルが『iPad』を発売
6月8日 鳩山政権崩壊で菅内閣が発足
6月11日 サッカーワールドカップ南アフリカ大会開幕。日本は決勝トーナメントを果たす
6月13日 小惑星探査機『はやぶさ』が帰還
6月21日 宮里藍、世界ゴルフランキングで1位に
8月18日 AKB48の『ヘビーローテーション』がリリース
9月7日 沖縄・尖閣諸島で中国漁船が衝突
12月7日 市川海老蔵が東京・西麻布で起きた暴行事件の謝罪会見

※女性セブン2019年2月14日号

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン