スポーツ

貴景勝の大関取りを阻む怨念と遺恨の「8人の刺客」の実力

今場所は2ケタ勝利がノルマか(時事通信フォト)

 初場所で日本人横綱・稀勢の里が引退し、角界は新たな花形力士の登場を心待ちにしている。そこに名乗りを上げるべく、春場所で大関取りに挑んでいるのが22歳の関脇・貴景勝だ。今場所、取組があるのは、いずれも因縁のある難敵揃い。差し向けられた“刺客”たちを圧倒するのか、あるいは高い壁に跳ね返されることになるのか──。

 平成最後の本場所となる3月場所でまず名前が挙がるのは、小結・御嶽海だ。

「ここ数場所で次々と上位力士を倒している貴景勝だが、直近で4連敗している相手が御嶽海です。先場所も、2場所連続優勝を目指して意気込んでいた貴景勝と4日目に対戦し、危なげなく寄り切りで下している。御嶽海は突き押しが得意な力士ですが、左四つに組んでも戦える万能タイプ。一方の貴景勝は、一昨年1月の入幕以来、寄り切りで勝ったことは一度しかない、突き押し一辺倒のスタイルです。そのパワーとスピードは魅力だが、四つに組んで力を発揮する力士に捕まると、あっさり土俵を割ってしまう脆さがある」(ベテラン記者)

 御嶽海以外に初場所で貴景勝から白星をあげた3人の力士を見ても、左四つの大関・高安、右四つの大関・豪栄道に栃煌山(前頭4)と、いずれも四つ相撲を得意とする相手だった。

「栃煌山に対しては、対戦成績の数字だけを見ると貴景勝の6勝2敗と相性がいいように感じられるが、相撲内容がよくない。立ち合いで一気に突き放せないと、相手の懐にどんどん入っていく栃煌山のペースの相撲になり、毎回のように苦戦を強いられている。

 また、稀勢の里の引退によって“部屋頭デビュー”となる高安は優勝への意気込みが強いし、先場所千秋楽で貴景勝を“秒殺”して大関昇進を阻んだ因縁の相手である豪栄道は、地元・大阪出身のご当地場所となるのでやはり一段と気合いが入っている」(協会関係者)

関連記事

トピックス

硬式野球部監督の退任が発表された広陵高校・中井哲之氏
【広陵野球部・暴力問題で被害者父が告白】中井監督の退任後も「学校から連絡なし」…ほとぼり冷めたら復帰する可能性も 学校側は「警察の捜査に誠実に対応中」と回答
NEWSポストセブン
隆盛する女性用ファンタジーマッサージの配信番組が企画されていたという(左はイメージ、右は東京秘密基地HPより)
グローバル動画配信サービスが「女性用ファンタジーマッサージ店」と進めていた「男性セラピストのオーディション番組」、出演した20代女性が語った“撮影現場”「有名女性タレントがマッサージを受け、男性の施術を評価して…」
NEWSポストセブン
『1億2千万人アンケート タミ様のお告げ』(TBS系)では関東特集が放送される(番組公式HPより)
《「もう“関東”に行ったのか…」の声も》バラエティの「関東特集」は番組打ち切りの“危険なサイン”? 「延命措置に過ぎない」とも言われる企画が作られる理由
NEWSポストセブン
海外SNSで大流行している“ニッキー・チャレンジ”(Instagramより)
【ピンヒールで危険な姿勢に…】海外SNSで大流行“ニッキー・チャレンジ”、生後2週間の赤ちゃんを巻き込んだインフルエンサーの動画に非難殺到
NEWSポストセブン
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
〈# まったく甘味のない10年〉〈# 送迎BBA〉加藤ローサの“ワンオペ育児”中もアップされ続けた元夫・松井大輔の“イケイケインスタ”
NEWSポストセブン
Benjamin パクチー(Xより)
「鎌倉でぷりぷりたんす」観光名所で胸部を露出するアイドルのSNSが物議…運営は「ファッションの認識」と説明、鎌倉市は「周囲へのご配慮をお願いいたします」
NEWSポストセブン
逮捕された谷本容疑者と、事件直前の無断欠勤の証拠メッセージ(左・共同通信)
「(首絞め前科の)言いワケも『そんなことしてない』って…」“神戸市つきまとい刺殺”谷本将志容疑者の“ナゾの虚言グセ”《11年間勤めた会社の社長が証言》
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“タダで行為できます”の海外インフルエンサー女性(26)が男性と「複数で絡み合って」…テレビ番組で過激シーン放送で物議《英・公共放送が制作》
NEWSポストセブン
ロス近郊アルカディアの豪
【FBIも捜査】乳幼児10人以上がみんな丸刈りにされ、スクワットを強制…子供22人が発見された「ロサンゼルスの豪邸」の“異様な実態”、代理出産利用し人身売買の疑いも
NEWSポストセブン
谷本容疑者の勤務先の社長(右・共同通信)
「面接で『(前科は)ありません』と……」「“虚偽の履歴書”だった」谷本将志容疑者の勤務先社長の怒り「夏季休暇後に連絡が取れなくなっていた」【神戸・24歳女性刺殺事件】
NEWSポストセブン
(写真/共同通信)
《神戸マンション刺殺》逮捕の“金髪メッシュ男”の危なすぎる正体、大手損害保険会社員・片山恵さん(24)の親族は「見当がまったくつかない」
NEWSポストセブン
野生のヒグマの恐怖を対峙したハンターが語った(左の写真はサンプルです)
「奴らは6発撃っても死なない」「猟犬もビクビクと震え上がった」クレームを入れる人が知らない“北海道のヒグマの恐ろしさ”《対峙したハンターが語る熊恐怖体験》
NEWSポストセブン