「現在でも協会の一番の懸念が暴力団との交際であることは間違いない。もしこれをエサに暴力団に脅されていたらどうなっていたか、やはり脇が甘かったと言わざるを得ないのではないか」(前出・ベテラン記者)
この2人が貴景勝と親しいことも心配の種だという。
「写真が撮られた当時、貴景勝はまだ貴乃花部屋に暮らしていた頃だったが、今は一人暮らしを始めている。今や協会の看板力士となった貴景勝が万が一、暴力団がらみのトラブルに巻き込まれたりしたら、角界を揺るがす事態になりかねない」(同前)
写真が撮られた埼玉のスナックは、大栄翔の所属する追手風部屋から車で20分ほどの距離にある。記者が訪ねると、従業員の女性はこう話した。
「2人で来てたよ。場所前は絶対に来ないけど、場所が終わってから何回か来てくれた。阿武咲が(店員の)〇〇ちゃんの家族と親しいみたい。阿武咲の部屋(阿武松部屋)は千葉の幕張でしょ。タクシーでここまで来てくれたの。ただ部屋の決まりが厳しくて外で飲むのはいま御法度らしいから、親方に怒られないように内緒でね」
阿武松親方は現在、協会理事として審判部長の要職に就いている。親方を直撃し、私服姿の写真を確認してもらうと、「これはだめです、心から注意しておきます。(記事になれば)協会から注意とか処分を受けると思いますが、師匠の私ともども反省して、謝罪させていただく。もちろん暴力を振るうわけではないが、現時点では私から大目玉を与えます」と頭を下げた。
新世代を担う力士たちが、相撲協会の“悪しき伝統”に再び翻弄されるようなことだけは、避けなければならない。
※週刊ポスト2019年4月5日号