バドミントンの陣内貴美子含め、“三大ラケットスポーツ”で考えると、女性キャスターが育っている種目ともいえよう。
その陣内が公私にわたって、もっとも可愛がっているのは、“オグシオ”の小椋久美子。私は『ドデスカ!』(メ~テレ)で隔週、彼女と共演しているのだが、スポーツのコメンテーターとして完璧と言っても過言ではないのである。
“シオ”もTBS系『Nスタ』のレギュラーだったし、あの『セント・フォース』に所属しているのだが、結婚や出産でブランクが空いてしまいがち。その点、“シングル・アゲイン”の小椋は、恋バナもOKなら、ロケに出て食リポや、インスタ映えなスポットでリポートをさせたりすると、これがまた抜群に面白いのである。もちろん、男子女子共に成長著しいバドミントンの大会での選手インタビューや解説などは、大先輩・陣内貴美子からも「もう心配はいらない」とお墨付きをもらっている。
◇浅田真央のトーク力がアップした意外な理由
そして浅田真央である。実は先日、「フジテレビ開局60周年特別企画」の一本、『コレ知らんかった~!新発見!村上信五の平成スポーツ命場面SP』(オンエアは3月27日〈水〉19時~22時54分)のスタジオ収録を見る機会に恵まれた。
既に番宣スポットも頻繁に流れているので、書かせていただくが、スタジオゲストとして浅田真央が出演しているのである。
「真央ちゃん」と国民から“ちゃんづけ”で呼ばれ、愛される、言わずと知れた女子フィギュア界のプリンセス。そんな浅田真央のトーク力というと思い出されるのはオリンピックや世界大会でのインタビューや、「ハーフハーフ」なる名言が生まれた2014年のソチ五輪後の会見。2017年4月の引退会見ぐらいではないか。ものすごくトークが上手…という印象は、視聴者の皆さんには「ない」と言っていいのではないか。
とはいえ、ゴールデンタイムのバラエティー番組に浅田真央が出演することは、それだけでもチャンネルが間違いなく留まる…ということでキャスティングされたと思われる。
が、登場した直後から、MCの村上信五をはじめ、ヒナ壇に座っていたタレントやレジェンドとも言うべきアスリートの先輩たちからの質問に対し、浅田真央は完璧な受け答えをするではないか。ただ、ハキハキと答えるだけでなく、我々が知らない事実を次々語る。しかも終始、落ち着いた様子で、ずっと笑顔。「サービス精神に溢れる」と言えるような内容だったのである。
トークはプライベートにも及んだし、もちろん、自身の“命場面”の解説などにも挑戦したのだが、これまたどれも完璧なのである。
果たして収録後、スタッフが開口一番、異口同音に指摘したのが、浅田真央のトーク力。私も正直、真央ちゃんがあんなに流暢にしゃべれる人だというのを初めて知ったし、心から驚かされた。