芸能

4月クールのドラマ テレ朝の勢い止まらず、視聴率も好調

天海主演『緊急取調室』の視聴率は絶好調

 4月から始まった平成最後の春ドラマが出揃った。新時代にさしかかり、さらなる盛り上がりを見せているが、どのドラマを見続けるかどうかは悩みどころ──。今クールのドラマの特徴を、ドラマウオッチを続けるノンフィクション作家の山下柚実さんはこう読み解く。

「タイプは2つ。高視聴率で平成を駆け抜けた『科捜研の女』(テレビ朝日系・木曜20時)や第3シーズンを迎える『緊急取調室』(テレビ朝日系・木曜21時)のように固定客を持つ安定した作品と、働き方改革を描く『わたし、定時で帰ります。』(TBS系・火曜22時)、LGBT要素のある『きのう何食べた?』(テレビ東京系・金曜24時12分)や『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系・土曜22時)のような、時代性を存分に取り入れた作品の両極端に分かれます。

テーマがとんがっていてもしっかりと人間が描かれていればいい作品になるというのは『おっさんずラブ』(2018年・テレビ朝日系)で証明済み。社会性を取り込む挑戦は見物です」

 辛口コラムニストの今井舞さんは、主役感が弱まっていると指摘。

「前クールの『3年A組』(日本テレビ系)で、若い層にもドラマを見てもらえるということに味をしめたのか、若手人気俳優を大量に集めました!という作品が多く見られます。主役を大人数にして責任の分散を図ろうという意図が見え見えです」

 ドラマ通が代替わりを超えて見続けるのはどの作品か聞いてみた。

◆視聴率上位はテレ朝祭り

 平均視聴率を上から見るとトップは『緊急取調室』、2位には『特捜9』(テレビ朝日系・水曜21時)と『集団左遷!!』(TBS系・日曜21時)が同着、4位は僅差で『科捜研の女』が続く。テレ朝の圧勝だ。

「『緊急取調室』略して“キントリ”は、主演の天海祐希(51才)がクランクイン前に故・大杉漣さんのお墓参りに行き、思いを新たにしたそう。第1話に登場した浅野温子(58才)が体調不良で舞台を降板したことで、放送前はスタッフ間で『お祓いにいった方がいいのでは…』なんて言われていましたが、数字は絶好調で、現場の雰囲気もいい」(ドラマ制作スタッフ)

 ただ、こんな声も。

関連記事

トピックス

紀子さま(時事通信フォト)
上皇ご夫妻とあわやニアミス! 紀子さま「隠密行動」の京都路でなぜか「見られなかったもの」
NEWSポストセブン
一門はどうなるのか(左から香川、團子、猿翁、猿之助、段四郎。2011年撮影/共同通信社)
市川猿之助、両親が飲んだ向精神薬に関する謎 葬儀は従兄弟・香川照之が仕切り役を担う可能性も
週刊ポスト
市議会で議長をつとめていた父・正道氏と青木容疑者
《長野立てこもり》父が語った「ウチの農園主になってくれた」長男である容疑者の名前を冠した『マサノリ園』親子の関係性
NEWSポストセブン
3年ぶりの民放連続ドラマ出演が決まった俳優・織田裕二(時事通信フォト)
織田裕二「え、主演じゃない?」「トレンディ俳優の終焉?」30年ぶりに脇役を快諾した深い背景
NEWSポストセブン
「特定抗争指定暴力団」に指定する標章を、山口組総本部に貼る兵庫県警の捜査員(時事通信フォト)
山口組機関紙にみる恒例行事「餅つき」「誕生会」 写真なしで具体的な報告がなくなった理由
NEWSポストセブン
佐々木朗希
佐々木朗希「登板回避」決めた恩師 母校に戻り指導の日々「可能性を持つ選手は他にもたくさんいる」
NEWSポストセブン
長野射撃場(SNSより)と高校時代の青木容疑者
《長野立てこもり4人死亡》「ガンマニアだったのかな」地元猟友会の元会長が目撃していた射撃場での青木政憲容疑者の姿 「眠り銃」の管理も課題に
NEWSポストセブン
帰宅ラッシュの駅に悲鳴が(六代目山口組の司忍組長/時事通信フォト)
【喫茶店で発砲、血の海に】町田・六代目山口組系組員射殺事件、事件直後の凄惨映像が出回る
NEWSポストセブン
花田虎上の元妻・花田美恵子さん(本人のインスタグラムより)
【激変の今】若乃花の元妻「元花田美恵子さん」激ヤセ、身長も縮み「顔が違う」インスタに驚きの声
NEWSポストセブン
両国国技館
逸ノ城グッズの特設コーナーが国技館の売店に! 5月場所が盛り上がるも在庫一掃セールが不調の理由
NEWSポストセブン
澤瀉屋の152年の歴史
市川猿之助が率いる「澤瀉屋」初代の破門スキャンダル以来、絶えぬトラブル 修羅道をひた走る152年の歴史
女性セブン
卒業アルバムにうつった青木容疑者
《長野立てこもり男》青木政憲容疑者(31)は「会話のキャッチボールが成り立たない人」近隣住民が抱いた「結婚式欠席」の違和感
NEWSポストセブン