市原さんは、「声は出さないと小さくなるから」と考え、歌を歌い、大きな声で笑って、冗談を言い合って日々を楽しく過ごすことを大事にした。だが、同年11月に腹痛を起こし、盲腸と診断されて再び入院することとなる。高齢者の盲腸の脅威について、亀谷さんはこう指摘する。

「若い人と違い、高齢者は一般的に腹痛や発熱などの症状が軽く、診察で異常を見つけにくいことがあります。盲腸は発見が遅れると腹膜炎を起こします。その結果、腸は癒着し、便秘などで腸閉塞を起こし入退院を繰り返すようになるのです」

 市原さんは高齢になってから、血小板が減少する再生不良性貧血のためステロイドを手放せなくなり、今回の脊髄炎でも多量に使用していた。体はボロボロで、12月の退院後は食事を充分に食べられなくなっていたという。

 年が明け2日、微熱が出て、5日には体が思うように動かなくなり再び入院した。

「入院時には薬ものめなくなっていたのですが、点滴と食事をとれば少しずつよくなると思っていました。ですが6日には呂律が回らず、8日からは意識が戻らなったんです。長期の闘病で体は限界だったのだと思います」(久美さん)

 仕事熱心で、プロ意識が高かった“女優・市原悦子”を支えたのは、「女優をしている時がいちばん輝いているよ」という夫の言葉だったのかもしれない。

※女性セブン2019年5月9・16日号

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