スポーツ

巨人の戦力構成が日本一になった1989年に似てきている

1989年はクロマティが大活躍(写真:時事通信フォト)

「あの年はクロマティが8月20日まで打率4割をキープし、打線を牽引。今年で言えば、坂本勇人や丸佳浩がその役割を果たしている。1989年はチャンスに強い6番・岡崎郁、7番・駒田徳広が恐怖の下位打線として機能していた。今年の原監督は、大城卓三に駒田のような確実性もあり、長打も打てる打者に育ってほしいのではないか。

 また、当時ベテランの域に達していた篠塚利夫の安定した打棒は、今年の亀井義行の頑張りに通じるものがある。1989年に移籍組の中尾が投手陣の良い面を引き出したように、今年は炭谷が経験の少ない若手を上手くリードしている。1989年は原辰徳、今年は岡本和真と4番は生え抜きが座っている。原はセ・リーグ1番乗りの20号を放つなど、ケガで離脱するまでは絶好調だった」

 1989年、藤田監督の采配は冴えに冴え、日替わりヒーローが生まれ、“藤田マジック”と称された。

「今年の巨人の好調さは、原監督の手腕による部分が大きいのではないでしょうか。外国人のゲレーロやビヤヌエバにも遠慮せず、状態が悪ければ2軍に落とす。巨人は補強したから勝てて当然のような言い方をされがちですが、原監督の人心掌握術があるからこそ、若手が成長している」

 現在、セ・リーグ首位の広島に0.5ゲーム差で2位に付けている巨人。交流戦でもソフトバンクに次ぐ2位の成績を上げており、まずは交流戦最高勝率チームを目指し、残り6戦に全力を尽くす。

関連記事

トピックス

水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
2022年に音楽活動を引退したシンガーソングライター・吉田拓郎
音楽活動を引退した吉田拓郎が「もう一つの自分」伝えるベストアルバムを発売 自ら命名したタイトルに込めた思い
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
星稜高校初の女子マネージャー、鈴木紗弥さん(撮影・杉原照夫)
【「男子だけ」のルールを覆し】星稜野球部に初の女子マネージャーが誕生するまで「小6の自由研究で100ページ超分析」の熱意が監督、OB会を動かした
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
元横綱・白鵬の決着はいつになるか(左は元大関・魁皇/時事通信フォト)
元横綱・白鵬の宮城野部屋“吸収合併”の先に懸念される大問題 連日のように執行部を訪れる元・魁皇が難色を示すのも当然か
週刊ポスト
レッドカーペットをともに歩いた“パートナー”だった(昨年7月のMLBオールスター戦。Getty Images)
《ギャンブル依存症を告白》通訳・水原一平氏、解雇前から指摘されていた「大谷翔平サインボールを“私物化”」疑惑
週刊ポスト