1988年9月発売のデビュー曲『Beginning』はオリコンで5週連続ベストテン圏内に残り、最高位5位を記録。『欽きらリン530!!』は半年で終了したが、10月から日本テレビの金曜16時台に『ビギニング!!チャチャ』という番組が始まり、セカンドシングル『いわゆるひとつの誤解デス』はオリコンで最高位2位まで上昇した。
CHA-CHAは、歌だけでなく笑いも取れるグループだった。1990年代にアイドルの枠を超えてバラエティでも活躍するSMAPのメンバーがオーディションを受けたり、同じ番組に出演したりしていた事実は興味深い。萩本欽一の指導が、のちに役立ったことのだろう。
ジャニーさんのお別れ会にはCHA-CHAの木野正人、中村亘利、おめで隊の正木慎也も含め、1960年代から現在のグループまで多数のOB、現役タレントが集まったことで事務所の歴史を感じさせた。
◆文/岡野誠:ライター・芸能研究家。著書『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)では、ジャニー喜多川氏の『哀愁でいと』『抱きしめてTONIGHT』プロデュース秘話なども綴っている。9月28日15時から、東京・下北沢の本屋B&Bで元CHA-CHAの木野正人とトークイベント『ジャニー喜多川氏を語ろう』を開催。