国内

ヤクザとマスク、高齢化進み幹部が「コロナでコロリ」を懸念

六代目山口組の高山若頭(写真/共同通信社)

 暴力団のトップクラスは極端な健康志向だ。

「喫煙者はほぼおらず事務所は禁煙。飲み歩くこともなく深酒もしない。運動やウォーキングもこなし、早い時間に会食を終える。その後マッサージを呼んで早い時間に就寝する。我ながらなぜヤクザになったのか自問自答する」(指定団体幹部)

 2月16日、幹部の兄弟盃に列席するためJR岡山駅に降り立った六代目山口組の司令塔・高山清司若頭は1万円以上もする日の丸入りの超高級マスクを着用。ボディガードたちも全員マスクをしていたことが報じられ、話題となった。

「高山若頭は72歳、司忍組長は78歳。抗争中の神戸山口組のトップ・井上邦雄組長は71歳。もはや和解の道はなく、指導者の健康寿命の長さはそのまま組織の命運に直結する」(全国紙記者)

 例年、インフルエンザに対する警戒心は強い。面談で咳き込むようでは会ってもらえず、対面取材は強制延期となる。新型コロナウイルスは高齢者や基礎疾患を持っている人が罹患した場合に重篤化することが判明しているので、全国の暴力団が気を揉んでいるのだ。

「ヤクザは氷河期でなり手がおらず高齢化している。ほとんどの組織がトップは70、80代だ。刺青や覚せい剤で肝臓疾患が多いこともあって、コロナでコロリと逝くかもしれない。水際対策は組織防衛の最優先課題」(広域団体二次団体総長)

 暴力でウイルスには立ち向かえない。しばらくは幹部会や盃事、葬儀が延期、または休止されるなど、より強力な感染症対策がとられるだろう。

●鈴木智彦(フリーライター)

※週刊ポスト2020年3月20日号

関連記事

トピックス

林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
「パー子さんがいきなりドアをドンドンと…」“命からがら逃げてきた”林家ペー&パー子夫妻の隣人が明かす“緊迫の火災現場”「パー子さんはペーさんと救急車で運ばれた」
NEWSポストセブン
豊昇龍
5連勝した豊昇龍の横綱土俵入りに異変 三つ揃いの化粧まわしで太刀持ち・平戸海だけ揃っていなかった 「ゲン担ぎの世界だけにその日の結果が心配だった」と関係者
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト
韓国アイドルグループ・aespaのメンバー、WINTERのボディーガードが話題に(時事通信フォト)
《NYファッションショーが騒然》aespa・ウィンターの後ろにピッタリ…ボディーガードと誤解された“ハリウッド俳優風のオトコ”の「正体」
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
「週刊ポスト」本日発売! 「高市総理を阻止せよ」イカサマ総裁選の裏ほか
NEWSポストセブン