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2020.03.18 07:00  週刊ポスト

ヤクザとコロナ 儲け機会を逸しクルーズ船清掃志願も頓挫

 一方で、組織としての暴力団は阪神大震災や東日本大震災など災害時と似た動きを見せた。関東に本部を持つ広域団体は、あくまで有志の活動としながらも傘下組員をフルに動員し、3万枚近くのマスクを集め、無償で中国に送った。

「マスクを中国共産党の家族などが独占すると貧困層に渡らないため、人道支援の民間団体を選んで送るようにした。会の名前ではなく、あくまで有志の支援だったが、ヤクザの美学を考えれば、会長名で送ったはず」(発送の手伝いをした神奈川県の貿易商)

◆ダイヤモンド・プリンセスの清掃を

 国難が起きると、暴力団は国の役に立ちたがる。具体的には支援物資とボランティア活動だ。トップダウン組織のメリットをフルに発揮し、決定や行動は迅速である。大災害のたび、反社会勢力と呼ばれるヤクザが立ち上がり、全国各地にいち早く支援物資を送る様子は、警察や一般メディアにとって不都合な事実に違いない。

 今回も、暴力団の支援活動はマスクだけに留まらなかった。

「マスクを送ったあとも、汚れ役は我々のような人間がやるべきだと提案した幹部がおり、横浜の大黒ふ頭に停泊した『ダイヤモンド・プリンセス号』の清掃を志願しようとしていた。暴力団に美談をかっさらわれれば世界的な笑いものになるため、政府が応じるはずもない。ただ、もしコロナの致死率が高く、もっと危険なアウトブレイクだったらどうなっていたか」(当該暴力団と関係が深い神奈川の企業家)

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