5月20日、日赤幹部からご進講を受けられる両陛下(宮内庁提供)

 いま、医療従事者を襲っているのは、新型コロナの感染リスクだけではない。一部の人からの、いわれなき差別や偏見も、医療従事者の心を苦しめている。

「親が看護師であることを理由に、子供が学校で“バイ菌”と呼ばれていじめられた」「医師のグループが飲食店の利用を断られた」──目の前の患者を救おうと日々奮闘している人々に、心無い言葉が向けられることが、実際にある。

 そうした事態に両陛下は強く胸を痛められている。

《医療物資が不足する中、医療に従事される皆さんには、大変なご苦労を重ねられてきていることと思います。また、このような状況が長期化する中、皆さんのお疲れもいかばかりかと案じていますし、心ない偏見に遭う方もおられると聞き心配しています》

 陛下は日赤からのご進講で、そう発言されたという。

「雅子さまも、医療従事者の激務に関してだけでなく『心の苦しみ』を心配されていました。差別や偏見を受けたケースの説明には、深くうなずかれながら“大変でしょうね”と口にされていたそうです」(前出・皇室記者)

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