国内

雅子さま 感染者や医療従事者に向け、前代未聞のお言葉発表

おふたりは医療従事者への労いの言葉を度々口にされている(写真は2月3日、東京・港区/撮影:JMPA)

《医療現場で働かれる皆さんには、危険も伴う大変重い任務を担ってこられました。皆さんの懸命な医療活動は、多くの患者さんの命を救ってこられたものと思います》

 5月21日、雅子さま(56才)のお言葉が宮内庁のホームページにて公開された。日本赤十字社(以下、日赤)幹部から新型コロナウイルスについて「ご進講」を受けられたときのものだ。

「非公式の場での雅子さまのご発言が発表されるのは、前代未聞のこと。平成時代を含め、ご進講でのお言葉が公にされたことは過去には一度もありませんでした」(皇室ジャーナリスト)

 ご進講当日、雅子さまはお言葉の書かれたメモを手に持たれ、読み上げられたという。

「そもそもご進講とは、その道の専門家から両陛下や皇族方が講義を受けられるものであり、ご意見を表明される場ではありません。それでも、新型コロナの治療に奔走する医療現場に関して、雅子さまはどうしても伝えたいことがおありだったのでしょう。ご自身の発言の異例の公開は、強い希望があって実現したのだと思います」(前出・皇室ジャーナリスト)

 お言葉が公開された翌22日、雅子さまのお姿は皇居内の紅葉山御養蚕所にあった。歴代の皇后に受け継がれるご養蚕の一環として、育てている蚕に桑の葉を与える「ご給桑(きゅうそう)」に取り組まれた。

「11日には『御養蚕始の儀』に出席されたものの、続く18日のご給桑は直前で延期。ご体調が心配されていましたが、22日は無事出席され、養蚕所に向かう車内では笑顔を見せられていました。ご体調次第ですが、美智子さまのときのように、今後は養蚕所内でのご様子が公開されることも期待されます」(別の皇室ジャーナリスト)

 実は、前出の日赤幹部のご進講も、“延期”されたものだったという。

「両陛下が初めて新型コロナについてご進講を受けられたのは4月10日のことで、日赤のご進講は1か月以上経ってから。日赤は医療現場の中心的存在なので、もっと早く実現してもよかったのです。

 ところが両陛下は、あくまで“現場優先”を望まれ、日赤関係者へも“ご進講のためにほかの予定を変更することのないように”と伝えられていたそうです。そのためにタイミングが合わず、日程が後ろ倒しになったそうです」(宮内庁関係者)

 両陛下はこれまで、地震や台風などの厄災に苦しむ人々がいれば、できるだけ現地に足を運び、励ましの言葉をかけてこられた。しかし、感染症となると、ご自身の感染リスクもあり、現場に向かうということはできない。

「それでも感染者や医療従事者、感染に怯える国民を広く励ましたいというお気持ちの発露が、ご進講の際の『お言葉の公表』という“最終手段”だったのでしょう」(前出・別の皇室ジャーナリスト)

◆激務だけでなく「心の苦しみ」を心配

 雅子さまにとって、日赤という医療機関の存在も特別なものだ。

「雅子さまは日赤の名誉総裁を務められています。香淳皇后(昭和天皇の皇后)が初めて名誉総裁の職を引き受けられ、平成時代の美智子さまへと受け継がれたものを、昨年、雅子さまが継承されました。

 皇太子妃時代から強いかかわりを持ってこられた日赤の医療スタッフが置かれている状況を、皇后の責務としても、強く案じられているのでしょう」(皇室記者)

関連記事

トピックス

およそ揉め事を起こしそうにない普通の人たちがカスハラの主役になっている(写真提供/イメージマート)
《”店員なんて赤の他人”的な行為が横行》条例施行から2か月、減らないカスハラの実態 都内のコンビニ店員が告白「現役世代のサラリーマンが…」品出し中に激突、年齢確認にブチ切れ、箸に”要らねえよ”
NEWSポストセブン
指定暴力団山口組総本部(時事通信フォト)
六代目山口組の新人事、SNSに流れた「序列情報」 いまだ消えない「名誉職」に就任した幹部 による「院政説」
NEWSポストセブン
会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン