一方の上沼は、在阪局のほとんどで自身の名を冠した番組を持つ“西の女帝”。姉とコンビを組んだ歌える漫才師、海原千里・万里の千里としてデビューし、最近では、審査員として出演したM-1グランプリでの、上沼の女帝ぶりを知らしめる“事件”が記憶に新しい。
「2018年、出演した吉本興業所属の芸人2人が、酒に酔った状態でSNSでのライブ配信を行い、上沼さんに審査員を辞めるように迫るなど、暴言を吐いたのです。それにいち早く反応したのが、彼らの先輩であるダウンタウンの松本人志さんでした。暴言を吐いた2人を叱責すると同時に、上沼さんに挨拶に行きたいと、直接謝罪の意思を表明したのです。このことは、上沼さんの力を広く知らしめることになりました」(前出・テレビライター)
関西で絶大な人気を誇っていた島田紳助さんが引退し、やしきたかじんさんが亡くなって、女帝の支配力は以前に増して強くなっている。そんな女帝が息子のようにかわいがったのが梶原だった。
「梶原さんはキングコングとしてテレビ出演が急増し、人気絶頂だった2003年に、あまりの多忙さに心身症を患い、失踪騒動を起こしています。休養を経て現場に復帰して仕事も増えてきましたが、不安定な状態に引退を考えた時期もありました。それでも、『あなたはスターになれる』と、自信を失う梶原さんを奮い立たせ、『快傑~』のレギュラーに抜擢したのが上沼さんでした」(芸能関係者)
梶原も、その心意気に呼応するように、上沼の大ファンを公言し、YouTubeの世界に飛び込んだのも、背中を押す上沼の言葉があったからと周囲に話していた。
「あまりの寵愛ぶりに、一時は怪しい関係なのでは、と疑われたほどでしたよ(笑い)。2016年には『快傑~』のハワイロケに一緒に行っていますが、カメラの回っていないところで、上沼さんは100万円以上のロレックスの腕時計を梶原さんに買ってあげていたそうです。誰の目から見ても、溺愛しているのは間違いありませんでした」(テレビ局関係者)
しかし、愛が深すぎれば深すぎるほど、ほんの些細なきっかけで、逆の感情に針が振れてしまうこともある。そのきっかけは、意外なところにあった。
「『快傑~』の構成作家を務める上沼さんの次男です。彼が梶原さんを目の敵にして、番組のプロデューサーや母親である上沼さんに梶原さんについての悪評を広めたといわれています。あまりに母親が梶原さんを評価するから、次男はそれに嫉妬していた、と言う人もいます」(前出・テレビ局関係者)