おふたりの笑顔の差を見れば、やはりこの離婚は、保奈美サン主導で進んでいったのだと思ってしまいます。
私は、保奈美サンが演じるキャリアウーマンが大好きで、特に『ニュースの女』(1998年・フジテレビ系)や、近年では『SUITS/スーツ』(2018年、2020年season2・同)に釘付けになったものです。
『SUITS』には中村アンさん(33才)や新木優子サン(27才)という若い女優さんが花を添えていらっしゃいましたが、保奈美サン、勝っていました。
理由の1つに、保奈美サンが演じる「幸村チカ」のファッションがありました。女性らしいフォルムや鮮やかな色使いのトップスにタイトスカート。そしてハイヒールを合わせた理想的かつ憧れのキャリアウーマンコーデです。
昨年、この衣装を担当された著名なスタイリスト、犬走比佐乃さんのインタビュー記事を読ませていただいたところ、長年、保奈美サンを担当されてきた犬走さんを『SUITS』でも“ご指名”したのは保奈美サンご本人だったそうです。
おふたりで相談をしながらアイテムやコーデを決めていって、season2の衣装合わせの際、保奈美サンは「チカになった」とおっしゃったそうなのです。
女優さんに限らず、女性にとっては勝負服というものがありますよね。特にバリキャリ女性のそれについて、私は昔から“武装”というワードを使わせていただいています。
保奈美サンと何度もタッグを組み、役柄や、その時々の保奈美サンのメンタルにも寄り添いながら衣装選びをなさってきた犬走さんのサポートで完成した〝武装〟という名のコーデ。
この『SUITS』のseason1とseason2の衣装によって、「女優・鈴木保奈美」がよみがえり、「幸村チカ」が乗り移ったことなどとも相まって、保奈美サンが本格的に女優業へと舵を切ったように思えてならないのです。