ところが、初めのうちは雅子さまにとって理想にも思えた「静かすぎる環境」が、負担になってしまっていたのかもしれない。
「生来、雅子さまはアクティブな性格でご友人も多く、外交官時代も多くの人とコミュニケーションを取りながらお仕事をされてきました。そんな雅子さまにとって、一時の“静かな環境”は必要だったのかもしれませんが、閉ざされた御所での生活が延々と続くことが、むしろマイナスになってしまっていると言えるのかもしれません。
事実、かつて美智子さまもその空気に戸惑いを覚えられたことがあり、あまりにも世間から隔絶されているため、御所での暮らしについて“季節がわからなくなる”と漏らされたことさえあったといいます。
誰にも会わず、ただ静かな環境に居続けることは、一般人にとっても耐え難いでしょう。まして、気軽に他人と接触することがかなわない皇后というお立場ならなおさらではないでしょうか」(別の皇室ジャーナリスト)
時折見かけるのは、見回りを行う皇宮警察官の姿だけ。しかし、それは雅子さまにとっての安心材料にはならないようだ。
《皇族への「悪口」はびこる「皇宮警察」》
『週刊新潮』(6月23日号)に、そんな見出しが躍った。記事によれば、皇宮警察の幹部職員が、初等科時代の愛子さまを「クソガキ」と呼んだり、三笠宮家の彬子さまと瑶子さまの容姿を揶揄する発言が、皇宮警察内で行われているという。極めつきは、紀子さまのことを「般若」に例えた悪口もあったという。
「皇居内でそうした振る舞いが行われていたということは、当然のことながら皇族方にも伝わっているはずです。なにしろ、ある皇族の悪口を書いたメールをご本人に誤送信したケースもあったそうで……。御所の近くで顔を合わせる機会のある数少ない人の中に、そのような“悪口”を発する人物がいるのであれば、雅子さまは当然、不信感を抱かれるでしょう」(前出・皇室記者)