腰に違和感を覚えられたという(6月11日、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

腰に違和感を覚えられたという(6月11日、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

 また、2019年、天皇陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」の際には、沿道に詰めかけ手を振る国民の姿を目にされ、感無量のご様子だった。

「思うように公務ができないことに苦しまれていた雅子さまは、国民の祝福の様子を見て驚かれたそうです。そっと涙をぬぐわれる場面もありました」(前出・皇室記者)

 時代は令和に変わり、皇后というお立場で順調に快復されようとしていた。その矢先に起きたのが、新型コロナウイルスの流行だった。

「それまでは少なくないお出ましの機会を目標にしてご体調を整えていたので、波はありながらも、一定の調子を保てていました。しかし、コロナ禍で公務が急減したので、コンディションを保たれることが難しくなったといいます」(前出・宮内庁関係者)

 そんな状況下で行われたのが、御所への引っ越しだった。

美智子さまも戸惑われた

 それまで天皇ご一家のお住まいがあった赤坂御用地は、南側が国道246号、西側が新国立競技場や神宮球場のある明治神宮外苑と接している。

「周囲には平日・休日を問わず多くの人や車が行き交っています。時には球場の歓声や打ち上げ花火の音、赤坂消防署のサイレンが聞こえることもある。敷地内には宮内庁職員やその家族も住んでいます。赤坂御用地は、一般の人たちの生活音が入ってくる環境です」(前出・宮内庁関係者)

 御用地内には、秋篠宮邸や三笠宮邸、高円宮邸もある。当然、それぞれの職員がいて、巡回する皇宮警察官も多い。ひとたび御用地内を出歩けば、「誰かと顔を合わせる」ことは日常茶飯事だ。一方、皇居の御所はというと、鬱蒼と生い茂る森の中にある“ポツンと一軒家”だ。

「当然、敷地内にほかの皇族方のお住まいはありません。顔を合わせるのは数名の側近職員のみで、宮内庁庁舎で勤務する職員も、めったなことで『吹上地区』には近づけない。誰かに会いたくても、“会わない”し、“会えない”んです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 当初は、そうした環境の変化は、雅子さまの快復に一役買うものとみられていた。

「雅子さまの適応障害の原因は、皇太子妃となられたことで、多くの人の視線が集まることになじまなかったからだと囁かれました。一方、静養などで訪れる那須御用邸の、自然豊かで静謐な雰囲気をいたく気に入られていたこともあった。療養中の一時期、生活リズムが少々乱れたことがありましたが、そのときにも、夜遅く静まりかえった赤坂御用地内を散策されていたことがありました」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン