唯一異なるのが、昨年7月の、天皇陛下の1回目の接種だった。宮内庁は「国民統合の象徴である陛下については公表するのが適当」と判断し公式発表した。それほど、皇族のワクチン接種状況は国民の関心事であり、影響力がある。実際、上皇ご夫妻のワクチン接種が報じられたことで、二の足を踏む高齢者の接種が進んだ側面もあったという。
一方、政府が接種を推し進める半面、国民の中にワクチン忌避の姿勢や効果を疑問視する声も出てきている。
「現状では、国民一人ひとりが接種するかどうかを自分で見極めなければなりません。美智子さまと上皇さまが、現段階で4回目接種をされていないか、されていても報じられていないだけなのかはわかりませんが、ワクチン接種後に心筋炎や心膜炎といった心臓にまつわる副反応が出る可能性があることは、厚生労働省も認めています。
4回目接種が“藪の中”であることの背景には、ワクチン接種と上皇さまの心不全が関連づけられないための、美智子さまの深い憂慮があるのではないでしょうか」(前出・別の宮内庁関係者)
皇室の新型コロナとの向き合い方も、新たな局面を迎えている。
※女性セブン2022年8月11日号