国内

両陛下、青のマドラスチェックシャツ リンクコーデに世界平和への願いも

蚕に桑の葉を与える「御給桑(きゅう・そう)」に臨む愛子さまと天皇、皇后両陛下。桑の葉を与える向きなどを相談しながら作業に臨んだという(2022年6月1日、皇居内の紅葉山御養蚕所。写真/宮内庁提供)

蚕に桑の葉を与える「御給桑(きゅう・そう)」に臨む愛子さまと天皇、皇后両陛下。桑の葉を与える向きなどを相談しながら作業に臨んだという(2022年6月1日、皇居内の紅葉山御養蚕所。写真/宮内庁提供)

「基本的に、皇族のお姿を撮影するのは、宮内庁が依頼したカメラマンか、撮影許可を得たメディアのカメラマンです。しかし、今回の撮影者は、天皇ご一家のご養蚕に供奉(ぐぶ)した侍従でした。プロによる撮影ではないからか、むしろどれもアットホームさを感じられる写真になったように思います。天皇ご一家の仲睦まじいご様子が伝わってきて、微笑ましいですよね」(皇室記者)

 7月14日、宮内庁により、5月19日、6月1日、6月11日に皇居内の紅葉山御養蚕所(東京・千代田区)で行われた天皇ご一家のご養蚕の様子を収めた写真が複数枚公開された。

 実は、宮内庁担当の記者たちは、写真の公開を5月中から宮内庁側に申し入れていたという。

「3月の成年会見以来、愛子さまのお姿が一切公開されていなかったので、ぜひ出していただきたいと要望を出していました。ただ、宮内庁側は消極的な姿勢だった。しかし一転、2か月が経って公開されたことに驚いています」(前出・皇室記者)

 愛子さまは現在、学習院大学の3年生だ。学業優先の方針を表明されているため、お出ましの予定は公表されていない。そのうえ、大学の講義はすべてオンラインで受講されているため、皇居・御所に“おこもり”の状態といっていいだろう。

 愛子さまのご活動の様子が表に出てこない理由のひとつには、秋篠宮家の長男・悠仁さまへの配慮もあるという。

「成年に際する行事と会見では、天皇家の長子としての貫禄を感じさせられました。愛子さまが人前に出られるたびに、その人気は高まるでしょう。そうして関心が高まると、『愛子さまのほうが天皇にふさわしいのではないか』という議論に火が付いてしまう可能性がある。そのような事態にならないよう、将来の天皇である悠仁さまに気を遣われていることで、愛子さまのお姿がなかなか公開されないという側面はあると思います」(皇室ジャーナリスト)
 
 公開された写真は、前述のとおり、5月19日、6月1日、11日の3日分で、計5枚。うち、愛子さまが映られている写真は6月1日と11日。どの写真も、ご一家の「リンクコーデ」が印象的だ。

 皇室の取材を続ける放送作家のつげのり子さんは、なかでも6月1日のお召し物に注目したと話す。

「愛子さまは黒いトップス、雅子さまは黒いベストに青のマドラスチェックシャツをお召しになっています。陛下のシャツも、水色でありながら、黒っぽいトーンです。この日は、ウクライナ東部の要衝都市・セベロドネツクの約7割がロシアの支配下に入った日でした。ロシアの攻勢は激しく、死者も多数出ていた。

 日本の皇室は中立の立場を貫くため、どちらかの側に立った発言をされることはありませんが、黒を基調としたお召し物を通して、犠牲者を悼むお気持ちを表されたのではないかと感じました」(つげさん)

関連記事

トピックス

山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
降谷健志の不倫離婚から1年半
《降谷健志の不倫離婚から1年半の現在》MEGUMIが「古谷姓」を名乗り続ける理由、「役者の仕事が無く悩んでいた時期に…」グラドルからブルーリボン女優への転身
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、さまざまな障壁を乗り越えてきた女性たちについて綴る
《佐々木希が渡部建の騒動への思いをストレートに吐露》安達祐実、梅宮アンナ、加藤綾菜…いろいろあっても流されず、自分で選択してきた女性たちの強さ
女性セブン
(イメージ、GFdays/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」が見た恐怖事例》「1億5000万円を食い物に」地主の息子がガールズバーで盛られた「睡眠薬入りカクテル」
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
【新宿タワマン殺人】和久井被告(52)「バイアグラと催涙スプレーを用意していた…」キャバクラ店経営の被害女性をメッタ刺しにした“悪質な復讐心”【求刑懲役17年】
NEWSポストセブン
幼少の頃から、愛子さまにとって「世界平和」は身近で壮大な願い(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
《愛子さまが11月にご訪問》ラオスでの日本人男性による児童買春について現地日本大使館が厳しく警告「日本警察は積極的な事件化に努めている」 
女性セブン
女優・遠野なぎこの自宅マンションから身元不明の遺体が見つかってから1週間が経った(右・ブログより)
《上の部屋からロープが垂れ下がり…》遠野なぎこ、マンション住民が証言「近日中に特殊清掃が入る」遺体発見現場のポストは“パンパン”のまま 1週間経つも身元が発表されない理由
NEWSポストセブン