療養中ではあるものの、ご公務を本格始動(写真は2018年11月、東京・千代田区。JMPA)
上皇陛下の妹の島津貴子さんは、1960年に一般男性と結婚した。婚約発表直前の誕生日会見での「わたくしの選んだ人を見ていただきます」という発言は、皇室の変化を強く印象づけるものだった。
天皇陛下は、1986年のスペイン王女の歓迎レセプションの場で雅子さまと出会われた。秋篠宮さまと紀子さまが初めて顔を合わせられたのは、学習院大学のキャンパス内にある書店でのことだった。
「愛子さまと同じ『天皇の娘』という立場で言えば、黒田清子さんは、兄・秋篠宮さまのご学友で、幼少から面識のあった黒田慶樹さんと結婚しました。皇室という特殊な世界においても、恋愛結婚がスタンダードになったのです」(前出・皇室ジャーナリスト)
大学へ通えず、キャンパスでの交流もなく、自然な出会いは極めて難しい状況に愛子さまはいらっしゃる。そうした意味では、前述したAさんは愛子さまのお相手として申し分ないと言えるだろう。だが、前出の宮内庁関係者はこう続ける。
「Aさんの父親は、かねて“愛子さまとの結婚などとんでもない”と周囲に漏らし、固辞の姿勢を貫いているというのです」
その背景に、秋篠宮家の長女・眞子さんの結婚を巡る騒動があるのは明白だろう。
「天皇家の長女である愛子さまの結婚相手は、世間の大きな関心事です。同じ内親王だったとはいえ、宮家の眞子さんとは比べものにならないでしょう。騒動が小室圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルに端を発したともなれば、お相手候補の本人はもちろん、家族が難色を示すことは容易に想像できる」(前出・皇室ジャーナリスト)
現在、ニューヨークで暮らす眞子さんが自分自身の幸せのために貫いた小室さんとの結婚が、愛子さまの将来にまで飛び火しているのだ。
「宮内庁は、小室さんが抱える問題を把握していなかったようです。秋篠宮さまからのご指示がなかったからというのがその理由のようですが、愛子さまのお相手ともなればなにか問題があることはあってはならない。それでなくとも、両陛下としては、愛子さまが幸せになるだけでなく、多くの国民に祝福される結婚をしてほしいとお考えでしょうからね。
Aさんの周辺は結婚相手として名前が出て世間から注目されること、実際に結婚することによって、本人だけでなく周囲の生活が大きく変わってしまうことを懸念していたのでしょう」(別の皇室ジャーナリスト)
※女性セブン2022年10月27日号