天皇ご一家は上皇ご夫妻を尊敬されている(1月、東京・千代田区。時事通信フォト)
ご夫妻は定期的に宮内庁病院で検査を受けられている。現状、目立った不調はないものの、依然として体調のご不安はつきまとう。
「上皇さまは、ご質問を繰り返されたり、誤認をされたりすることが増えたそうです。美智子さまは前にもまして耳が聞こえづらい状況であり、上皇さまとの意思の疎通が難しいこともあるといいます。さらに美智子さまは、午後になると出る微熱や、手指のこわばりに悩まれているそうです」(前出・宮内庁関係者)
夏のご静養といえば、軽井沢や草津に滞在されることが多かった上皇ご夫妻。しかし、今年は草津への日程が組まれる予定はないという。
「美智子さまのご体調が関係しているのかもしれません。というのも、これまで草津では、音楽のワークショップで美智子さまはピアノを弾かれていたのです。手指を自由に動かすことが難しいのであれば、断念されるのも致し方ないのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
振り返れば5月の京都訪問では、体勢を崩された美智子さまに上皇さまがさっと手を差し伸べて体を支えられるという一幕もあった。年を重ねられ、自由がきかなくなったところがあるからこそ、慣れ親しまれた那須御用邸での今夏のご静養は、待ち遠しいものであるに違いない。
「今回の上皇ご夫妻のご静養の日程は、コロナ禍以前とほぼ同時期です。また、宿泊されるのも、平成時代と同じく那須御用邸の『本邸』で、天皇ご一家は、皇太子時代と同じく御用邸の『附属邸』を使われるでしょう。
上皇ご夫妻は、ご体調面でさまざまな不安を抱えられていますから、少しでもご負担なくご静養を満喫されてほしいという両陛下のお思いがあるのではないでしょうか。雅子さまの、美智子さまに対する細心のご配慮は御代がわりから5年たっても不変なのです」(前出・宮内庁関係者)
両陛下の“お膳立て”を受けた上皇ご夫妻のご静養は、充実したものになるだろう。
※女性セブン2023年8月3日号
