手指のこわばりなど体調不安を抱えられている(5月、奈良県奈良市。写真/JMPA)
国民の置かれた状況に思いを寄せられながら、雅子さまは精力的にお出ましをされている。7月9日、「国際自動制御連盟世界大会」に出席され、さらに3日後の12日には、皇居・御所でシニア海外協力隊の元隊員らと懇談された。
「ご体調の波に配慮して、雅子さまのお出ましの有無は当日にならないと判明しない状況が続いています。とはいえ、最近の雅子さまは極めて順調。ご体調の調整に自信をつけられたのではないでしょうか。6月のインドネシア訪問を好感触で終えられたことも追い風になったのかもしれません」(前出・宮内庁関係者)
雅子さまは6月17~23日、陛下とともにインドネシアを訪問された。雅子さまにとって国際親善のための海外訪問は21年ぶりだった。
「国賓としての招待で、心身への負担を心配する声もありましたが、雅子さまは日程を無事に終えられました。予定にはなかった現地の学生との交流にも参加され、積極的に会話を楽しまれるなど、手応えもあったでしょう」(前出・宮内庁関係者)
ところが、インドネシア訪問に際し、雅子さまが本調子ではないように見受けられる場面があった。出発3日前の14日、上皇ご夫妻への外国訪問のご挨拶を済まされた後のことだ。別の皇室記者の話。
「その日まで雅子さまはいつもと変わらないご様子でしたが、ご挨拶後から緊張が高まったのかもしれません。17日には御所から空港へ向かう際の取材がご負担を考慮して急遽取りやめになりました」
もし海外訪問の前後に挨拶が必要であるならば、上皇ご夫妻が皇居に出向かれるのが“筋”という考え方もある。
「公的には両陛下の方がご身位が上なので、確かに両陛下が上皇ご夫妻のところにご挨拶に行く必要はありません。ですが、ご挨拶を私的なものとして考えれば、子として親のところへ“旅の報告”に出向かれるのはなんら不思議なことではありません。ご高齢のご夫妻に負担をかけまいと、両陛下自ら出向かれたのではないでしょうか。
那須御用邸の使用を先に上皇ご夫妻に“譲られた”形になったのも、両陛下がおふたりを慮られたからでしょう。普段から、相当気を使われていることがうかがえます」(別の宮内庁関係者)
ピアノが弾けず草津を断念
上皇ご夫妻は酷暑のなかでも、お住まいの赤坂御用地内で散歩をされているという。
「おふたりでの散歩は日課となっており、朝夕の2回、水分補給をしたり、日陰を選ばれたりと暑さ対策をされ、雨の日は建物内を歩かれているといいます」(前出・別の皇室記者)
